セロトニンは心のバランスを保つ上で重要な神経伝達物質で、不足すると気分が滅入って鬱っぽくなったり、寝付きが悪く不眠気味になったり、心身に様々な悪影響を及ぼすとされています。そんな重要な役割を担っているセロトニンをサプリで増やしたり補うことが出来るのかをご説明します。

セロトニンのサプリとは?

実は、物質としてのセロトニンそのものを直接摂取するようなサプリは今のところ存在しません。というのも、セロトニンを人工的に生成すること自体は(技術的には)出来るようですが、人の脳には血液脳関門というバリアーがあり、セロトニンはそこを通り抜けて脳に到達することはできないためです。

仮にセロトニンそのものを口から摂取したとしても、体内のセロトニンのおよそ9割が存在する腸内で消費されてしまい、残りも血中の血小板に格納されることが予想されるため、セロトニンを経口摂取しても、脳内に届くことはなく、精神の安定などの効果が無いのです。

しかし、腸内でセロトニンが増えるとIBS(過敏性腸症候群)のような下痢症状を起こすことも考えられます。

また、どのような方法にせよ、結果的に脳内のセロトニンの濃度を高めすぎるとセロトニン症候群のような重篤な副作用を及ぼす可能性もあります。

セロトニンのサプリの中身

では、ネット通販などで見かける、『セロトニンのサプリ』の中身は一体なんでしょうか?

実は、販売されているセロトニンのサプリの中身は、セロトニンの原料であるトリプトファンというアミノ酸の一種や、そのトリプトファンから合成されるセロトニンの前駆体である5-HTP(国内では販売は許可されておらず、個人輸入品のみ)などの他、セロトニンの原料になる物質や、セロトニンを増やすと言われている食品や栄養素です。

また、セロトニンはうつ病不眠症、パニック障害、強迫性障害、統合失調症、自律神経失調症などに関わりがあると言われているため、そうした症状に効果があることを謳った栄養素を紹介したり、セロトニンと疾患が関与している事を表現するような商品などもあります。

セロトニンのサプリの種類

セロトニンのサプリとして販売されている商品に使用されている成分や栄養素などの一般的に商品に使用されている効能について説明します。

トリプトファン

トリプトファンは、肉や魚、豆などに含まれるたんぱく質が分解されて合成されるアミノ酸の一種です。

トリプトファンはセロトニンの原料になるため、摂取することでセロトニンの生成を促す効果が期待されます。一般的にトリプトファンのサプリとして販売されており、セロトニンのサプリとしては最もポピュラーです 。

5-HTP

5-HTPはトリプトファンから代謝される、セロトニンの前駆体です。
※セロトニンは体内で[トリプトファン→5-HTP→セロトニン]の順で代謝される

5-HTPはトリプトファンから代謝される物質ですが、トリプトファンよりもセロトニンへの変換率が高いとされ、血液脳関門も通過します。脳内のセロトニンを増やす効果がトリプトファンよりも高いと言われており、アメリカなどでは抑うつ気分や不眠症状の改善などのサプリとして販売されています。

5-HTPはバナナやプラム、パイナップルなどの果物やアボカド、ナス、トマトなどの野菜などに僅かながら自然成分として含まれており、そうした成分を濃縮したサプリが海外ではされています。日本国内では薬機法で医薬品に分類されるため、一般の販売が禁止されており、個人輸入の形でネット通販などで取引されています。

セントジョーンズワート

セントジョーンズワートはセイヨウオトギリソウとも呼ばれる、主にヨーロッパに自生している多年草のハーブです。

ヨーロッパでは古くから心を落ち着かせるハーブティーとして飲用されており、特にドイツなどでは利用が盛んで、軽度のうつ症状に対しての抗うつ薬の代わりに処方されることもあります。セントジョーンズワートは抗炎症作用や抗うつ作用、抗不安作用などがあるとされており、うつ病患者にはプラセボ以上の効果があると言われています。

日本国内では、効能を謳わなければ食品として販売可能ですが、一部の抗うつ剤など薬物と相互作用があり、セロトニン症候群の原因になる可能性もあるため、他の薬剤などとの安易な併用は危険です。

ラフマ葉エキス

ラフマは中国に自生する植物で、中国では葉の部分をお茶にして古くから利用されてきました。日本ではラフマを焙煎して作られたお茶をヤンロンティーということもあります。

また、中国では精神の鎮静や高血圧・高コレステロールの予防などの薬効が認められており、生薬としても使われています。ラフマには、脳内のノルアドレナリンドーパミンの代謝を促すことで過剰分泌を抑えて、精神を落ち着かせる抗うつ効果があるとされています。※後述

ラフマにはフラボノイドやカリウムなどが豊富に含まれ、血圧を下げて高血圧症を予防する生活習慣病の予防や改善効果、喘息の予防効果などがあるとされている他、緑茶などにも含まれるカテキンが豊富に含まれており抗菌作用があります。

アメリカの国立生物工学情報センター(NCBI)のサイトのラマフ葉の持つ抗うつ作用を実験・調査した、[Antidepressant-like effect of flavonoids extracted from Apocynum venetum leaves on brain monoamine levels and dopaminergic system]の実験結果から出された結論を読むと、ラマフ葉の抽出液はドーパミンとノルアドレナリンに作用する抗うつ効果があるようだと書かれています。

また、微小循環研究所が発表している研究データには、ラフマ葉の抗ストレス作用を調査したラット実験で、ラフマ葉を投与したラットはセロトニンとセロトニンの代謝物が増加し、抗ストレス活性があったことが記述されています。

研究結果―セロトニン神経と羅布麻ー紅麻(PDF)

クワンソウ

クワンソウ(アキノワスレグサ、daylily)は、沖縄で伝統的に使用されてきたハーブの一種で睡眠を促す効果があるとされています。

睡眠誘発効果を持つオキシピナタニンというアミノ酸の一種を豊富に含んでおり、沖縄では「ニーブイ(眠り)グサ」と呼ばれ、根元の柔らかい部分は和物にして、花は酢の物や天ぷらにして食べるそうです。クワンソウの持つ睡眠誘発効果が注目され、不眠解消を謳ったサプリに含まれている他、ハーブティーとしても販売されています。

セロトニンのサプリに含有されていることがありますが、セロトニン自体を増やすような効果よりも、セロトニンから合成される睡眠ホルモン『メラトニン』との睡眠作用の相乗効果を期待したものが多いかと思います。

GABA

GABAはアミノ酸の一種で、脳内で抑制性の作用を持つ神経伝達物質として、精神の安定化や血圧の安定化などに働きます。GABAは血液脳関門を通過できないため、食品やサプリから経口摂取しても精神への作用は限定的であるとされています。一部のGABA入り食品には血圧降下作用が認められており、トクホとして販売されています。

ノニジュース

ノニとは元々はハワイの現地語で、ノニはインドネシアを原産とする熱帯植物の一種で、その果汁が「ノニジュース」として販売されています。

ノニジュースには、美容や健康の他、うつ病や不眠症の改善、糖尿病、高血圧、がん予防などの効果があると宣伝され、健康食品として販売される一方、オレンジジュースやグレープフルーツジュースのような他の一般的な果物ジュースと、健康効果に有意な差はないとされており、栄養素は豊富であるものの、その効果は充分には実証されていないようです。

セロトニンのサプリは効くのか

様々なセロトニンのサプリが販売されていますが、その効果の程はいかがなものでしょう。

そもそも、サプリとは、薬機法で認証された確かな薬効がある薬剤とは異なり、「健康補助食品)」であり、サプリ自体の効果や効能は保証されたものではありません。※薬機法ではサプリに何らかの効果や効能があるような表記(明示でも暗示でも)をすることが禁じられています。

従って、セロトニンを増やす、不眠症を改善する、うつ病を治す、などと効果を謳ったサプリの効果は全くない、とまでは言い切れませんが、「劇的に効いた」という人もいれば、効果を全く実感出来ない人もいるなど、人によって効果が大きく異なります。

また、サプリの販売ページに掲載されているような「利用者の口コミ」は胡散臭く、ほとんど信用に値しません。一部の口コミサイトなどには、比較的中立、客観的な意見を述べる口コミもありますので、口コミの意義は全否定しません。(が、いくらでも自作自演やステマが出来ます)

最終的には、実際の効果は自分で試してみるしか無い、というのが正直なところかもしれません。そういった意味でサプリへの過度の期待や過信は禁物でしょう。

トクホと機能性表示食品の出現

一部健康効果や効能の表示が認められた特定保険用食品(トクホ)については、臨床によって効果が実証されたものもあります。また、2015年に始まった機能性表示食品制度では、特定の手順を踏むば、食品やサプリに効果を掲載することも可能になりました。

今後のサプリの選び方は、こうした法律に基づいて効果や効能が示されているサプリを選ぶ、というのも一つの方法ではないかと思います。

日本ではサプリでも外国では薬

そもそも、サプリの扱いについては、国によって法律で許される表現の仕方が異なっていたり、前述のセントジョーンズワートやラフマのように日本では食品に分類されるものでも、外国では薬としての効果が認められているものも存在するため、『単なる栄養剤としてのサプリ』と『効果効能が認められた薬』という線引は、国によって大きく異なることがわかります。

この点については、国が認可して安全性を保証していない以上、海外でどんなに評判の良いサプリや薬であっても、自己責任で使用するしかありません。

サプリに頼らずにセロトニンを増やすには

いずれにしても、うつや不眠、ストレスや倦怠感などの何らかの自覚症状を、サプリや薬だけで治したり症状を抑えこんだりしようとするのは、本来の意味で治療や対策とは言えないのではないかと思います。

病気には、病気に至った原因があるはずです。例えば、寝付きが悪い原因は、運動不足やお酒の飲み過ぎ、生活習慣の乱れなどが背景にあるかもしれません。サプリに頼る前に、そうした原因を解決することもお忘れなきように。

サプリだけに頼らず、日常生活の中で自然とセロトニンを増やすには、『セロトニンを増やす方法』をご覧ください。

お勧めのサプリ

セロトニンのサプリに含まれる成分の有効性などについて、ここまでご紹介させて頂きました。

サプリに配合されている個々の成分は、基本的に食品や栄養素として扱われますので、『セロトニンを増やす』という効果自体を保証することは出来ませんが、研究によって様々な有効性が実証されている、トリプトファンやラフマなどの有効成分を含んだ、おすすめ出来るサプリをひとつだけ紹介させていただきます。

それは、グッドナイト27000という植物のハーブから作られる天然成分でできたサプリです。

グッドナイト27000は、植物のハーブから作られる天然成分でできたサプリなため、安心して口にすることが出来ます。配合成分もセロトニンの合成に必要なトリプトファンとビタミンB6以外にも、抗ストレス作用のあるGABAやラフマ葉エキス、さらに『ラクティウム』という抗ストレス作用に優れた特許成分と、夜間の良質な睡眠をサポートする『テアニン』という成分が豊富に配合されており、ダイエットなどで様々な栄養素が不足しがちな人や、ストレスが溜まりやすい現代人には効果が期待できるサプリです。

休息サポートサプリ「グッドナイト27000」
※購入は定期購入が断然お得です。