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  • 大人の起立性調節障害の原因と改善法

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    起立性調節障害は、自律神経系や循環器系の未成熟な思春期の子どもが発症しやすい病気で、心身の成長や時間の経過と共に、多くの場合で成人する頃には症状が改善されると言われていますが、大人になっても起立性調節障害の症状に悩まされ続けている人も沢山いるのです。

    大人になっても起立性調節障害が改善しない原因

    思春期に起こる起立性調節障害の原因は、大きく分けて『自律神経系の働きの乱れ』と、『血管など循環器系の未発達』が挙げられます。

    思春期の子どもの場合、急速に体が成長していく過程で、一部の機能の発達が体の成長に追いつかないことが、起立性調節障害の症状として現れるのです。

    大人で起立性調節障害の症状が残っている人の多くは、自律神経系の働きが、引き続き乱れてしまっていることが考えられます。そして、子供の頃から続く自律神経系の働き乱れは、長年の生活の中で慢性化した頑固なもので、治療が非常に難しいのが特徴です。

    自律神経系が乱れる原因

    ストレス
    ストレスは自律神経系の働きが乱れる大きな要因です。特に思春期の頃に何らかのストレス経験(いじめや学校、家庭での悩みなど)をした子どもが、そのストレスを心のなかに抱えたまま成長すると、大人になってもそのストレスがまるでトラウマのように付き纏い続けて、心身のバランスを崩す大きな原因になることもあります。

    副腎疲労
    長期間に渡ってストレスが続くと、ストレスに対抗するために分泌されている、ストレスホルモンを消費し続けます。代表的なストレスホルモンであるコルチゾールやアドレナリンは、副腎から分泌されていますが、ストレスホルモンの分泌量が過剰に増え続けると、副腎が疲弊してストレスホルモンを分泌させる機能が低下してしまう、『副腎疲労』という状態に陥る場合があります。

    ストレスホルモンは、自律神経系のうち、交感神経系を興奮させるホルモンであるため、副腎疲労を起こしてストレスホルモンの分泌量が減ると、交感神経系が十分に興奮することができなくなり、自律神経系の働きが乱れる原因となるのです。

    生活習慣の乱れ
    思春期に起立性調節障害を発症する子どもの中には、そのときの生活習慣に何らかの問題を抱えている場合もあります。

    昼夜逆転の生活、夜更かしや睡眠時間の不足、朝ごはんを食べない、不登校、運動習慣がない、外で遊ばない、家庭での会話が少ない、など、子どもの発育に相応しくない生活習慣が、言わば常態化してしまうと、それが自律神経系の働きに影響を与えるばかりでなく、そうした生活習慣から大人になっても抜け出せなくなることが、起立性調節障害の症状が大人になっても残ってしまう原因になってしまうのです。

    運動不足
    児童にとっての運動習慣の形成は、その後の自律神経系の発達に貢献します。正常な自律神経系は昼間に交感神経系が優位に働き、夜には副交感神経系が優位になります。

    起立性調節障害の場合は、特に交感神経系の働きが弱いことで、脳の覚醒や血液の循環が悪くなることが多いため、運動によって交感神経系を刺激することが、症状そのものの治療にも役立つのですが、症状が重い場合などで、運動を常に忌避してきた人の場合、大人になっても交感神経系への刺激が十分に行えないことで起立性調節障害の症状が継続してしまうことが考えられます。

    太陽光を浴びていない
    太陽光は交感神経系を刺激するシグナルです。

    朝起きたときに太陽光を目の網膜が感じることで、その刺激が脳へ到達し、交感神経系が刺激されて脳が覚醒する、というのが、自然な目覚めですが、起立性調節障害の場合、朝起きることができないため、太陽光を浴びるという習慣が無いことが多く、これが症状を悪化させる原因の一つにもなっているのです。

    実際、起立性調節障害をはじめ、自律神経失調症や自律神経系の働きの乱れが原因と考えられる病気では、太陽光を浴びる日光浴を治療の一環として取り入れたり、太陽光を模した眩しい光を当てる『高照度光療法』も効果的な治療法の一つです。

    セロトニン不足
    セロトニンは、脳内で働く神経伝達物質の一種で、交感神経系と連動して、脳の覚醒や血管の拡縮に作用しています。その他にも、精神安定やストレス緩和など、情動の制御にも作用します。

    実は、自律神経系が乱れる原因として挙げた、ストレス、生活習慣の乱れ、運動不足、太陽光を浴びない、と言った要素はいずれも、同時にセロトニンの不足を招くものでもあります。

    セロトニンが不足すると交感神経系への刺激も弱くなり、それが血管の拡縮などへの影響となって、起立性調節障害の症状悪化に繋がっている可能性があります。

    また、セロトニンの不足は、やる気の喪失、抑うつ、無気力、気分の落ち込みと言った精神症状にも現れ、起立性調節障害の改善努力や、社会との繋がりを持つ努力などの気力を奪い、社会からの脱落や途絶、大人の引きこもりを助長してしまうのです。

    大人になってから起立性調節障害だと自覚する人も多い

    意外なことに、自分が起立性調節障害だと気付かずにそのまま成長してきた人もたくさんいます。

    これは症状が比較的軽いため、日常生活は辛いけど、なんとか頑張って朝起きたり、夜眠ったりすることが出来てきたという人たちが多く、病気であるという認識は無く、「朝が苦手なだけ」、「自分は低血圧」、「甘えてるだけ」、「体力がない」などと、誤った解釈をしてしまっているためです。

    こうした軽い症状の人たちが、自分が起立性調節障害であるということに気づいた、知ったというきっかけになるのが、大人になってから突然、症状が悪化sしたときです。

    大人になってからの症状の悪化は、生活環境の変化によってもたらされます。それまでののんびりとした学生生活と異なり、成人後、社会に出て仕事を始めると、初めて感じる仕事のプレッシャーやストレスが、心身に重くのしかかります。

    そうしたストレスが自律神経系の働きの乱れを悪化させることで、それまではなんとかやって来れた、起立性調節障害の症状が一気に悪化して、突然『朝体が動かない』『疲れているのに夜眠れない』と言った症状に直面することがあるのです。

    また、就職先によっては夜勤やシフト制の勤務形態の場合もあり、こうした生活リズムの変化も、自律神経系の働きが乱れる大きなきっかけとなります。

    太陽光が起立性調節障害改善の第一歩

    自律神経系の乱れからくる起立性調節障害の症状は、ストレスや生活習慣、生活リズムなどが原因の根本にあることが多く、症状を改善するには、根本にある生活習慣の乱れなどを根気よく少しずつ改善していくしかありません。

    特に、起立性調節障害の人が苦手なのが、普通の人のように『朝起きて夜眠る』ということです。この当たり前のような生活習慣を送ること自体が困難であることが、起立性調節障害という病気の難しいところでもあります。

    生活習慣を改善する第一歩となるのは、起立性調節障害の人が特に苦手な『朝に太陽光を浴びる』という習慣を作ることです。

    太陽光は起立性調節障害で弱りがちな、交感神経系への刺激が特に強く、習慣化することで確実に交感神経系のトレーニングになります。また、朝交感神経系を刺激することで、乱れがちな体内時計の働きを調節する効果も期待できるため、自律神経系の働きが改善して、夜の寝付きの悪さや眠りが浅いのを改善する効果も同時に期待できます。

    また、太陽光を浴びると言っても、特に起き上がったり、外に出たりする必要はありません。カーテンを開けて部屋の中に太陽光が入るようにしましょう。

    太陽光が浴びれない人は光目覚ましを

    夜勤やシフト制の仕事の人、部屋に太陽が当たりにくい人など、何らかの理由で朝太陽光を浴びられない人は、決まった時間になると光を発してくれる光目覚ましがお勧めです。

    光目覚ましは、朝日に似た強力な光を時間になると自動的に照射して、自然に目が覚める手助けをしてくれるため、起立性調節障害によって起こる自律神経系の働きの乱れを改善することも期待できるのです。

    また、ベッド近くに置くだけで良いため、腰が重くなりがちな通院治療とは異なり、自宅にいながら、またベッドに寝転がったままでも手軽に試すことができます。

    詳しくは『光目覚まし時計』をご覧ください。

    photo credit: lethargy (license)

  • 夜勤の仕事で不足しやすいセロトニン

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    現代社会は24時間止まることがありません。多くの人は朝起きて夜眠りますが、人が眠っている間に働く夜勤の仕事に就いている人も大勢います。ところが夜勤の仕事を続けると、セロトニンが不足しがちで、健康への影響が危惧されます。

    夜勤の仕事でセロトニンが不足する

    夜勤の仕事の頻度が増えれば増えるほど、脳内でセロトニンが分泌されにくくなる可能性があります。医師や看護師、トラックやタクシーの運転手さん、飲食店で働く人、24時間体制の工場にシフト勤務する人、海外市場のトレーダー、SEやサーバー管理の人などは特に要注意です。

    太陽光に当たる機会が減る
    セロトニンは太陽光による『光の刺激』が脳に届くことによって分泌が促進される性質があります。夜勤の仕事で太陽光に当たる機会が減ると、その分セロトニンが分泌されにくい状態になり、徐々にセロトニンが不足していき、気分が滅入ったり、うつっぽい症状が現れやすくなります。

    睡眠の質が悪くなる
    本来、人は日中起きて活動して、夜は睡眠をとる生物です。人の『体内時計』の仕組みも夜の睡眠に合わせて、メラトニンや成長ホルモンと言った、睡眠物質が分泌されやすいように形成されています。

    ところが夜勤の仕事の場合は、日中に眠ることになるため、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌量が減ったり、睡眠中に分泌される成長ホルモンの分泌が減るため、睡眠の質がどうしても夜の睡眠よりも悪くなりがちです。

    疲労とストレスが溜まりやすい
    夜勤による睡眠の質の悪化は、本来睡眠によって解消されるべき『疲労』と『ストレス』が溜まりやすい状態を招きます。疲労やストレスは、脳のセロトニン神経を直接衰弱させる原因でもあり、睡眠の質が悪化することも、まわりまわってセロトニンが不足する原因になると言えます。

    体内時計が乱れる

    夜勤による体の変調は、セロトニンの不足だけではありません。

    人間の体内時計は、地球の自転に合わせて日中に活動することを前提に形成されています。生活リズムを無理やり夜型に変えると、本来の昼型の体内時計が乱れて、時差ボケのような状態で生活することになります。

    短期間の夜勤の場合、体への長期的な影響は出にくいのですが、生業として夜勤が多い仕事に長期間就いていると、その分体への影響が現れやすくなり、様々な疾病リスクの増大を招きます。

    特に体内時計の乱れで起こりやすいのが、睡眠相後退症候群や睡眠相前進症候群などの、概日リズム睡眠障害です。

    自律神経系が乱れる

    体内時計が乱れると、体内時計と連動して働く自律神経系にも乱れが生じやすくなり、自律神経失調症起立性調節障害のような、自律神経系が乱れることで発症しやすい疾病に罹りやすくなります。

    また、自律神経系の乱れ、特に交感神経系の乱れは、血糖値の乱れや血管への負担を増加させるため、高血圧症や動脈硬化、心疾病や糖尿病などの生活習慣病のリスク、またガンなどの発症リスクも高めることが明らかになっています。

    ビタミンDが不足しやすい

    ビタミンDは人の生命維持に必要不可欠なビタミンで、人間に場合、9割程は太陽光を浴びることでビタミンDを合成しています(残りは食事から)。夜勤で太陽光を浴びないと、その分ビタミンDが不足する可能性も高まり、ビタミンD不足によっても様々な健康リスクが増加するのです。

    例えば、ビタミンDは骨を形成するカルシウムの吸収に必要不可欠であり、不足することでカルシウムの吸収率が下がって、骨の強度が弱ってしまう骨粗しょう症を患いやすくなります。

    また、ビタミンDは人が持つ免疫力を高める作用を担っており、不足すると免疫力が低下して、これも様々な疾病リスクを高める要因となります。

    光目覚ましで疾病のリスク回避を

    ご紹介したように、夜勤による太陽光を浴びる機会の減少は、セロトニン不足、体内時計の乱れ、自律神経の乱れ、ビタミンDの不足などを招きます。これらはいずれも、何らかの疾病のリスクを上げる要因となります。

    様々な疾病リスクを抱える夜勤の方がそうしたリスクを軽減するために是非お試しいただきたいのが、光目覚ましです。光目覚ましは、夜勤の方に不足しがちな太陽光を擬似的に再現して、日光浴に近い効果を得ることが出来るため、体内時計の乱れや自律神経系の乱れを改善し、セロトニンやビタミンDが不足しやすい状態も改善しやすくなります。

    夜勤の日は、起きるのが夕方や暗くなってからでしょうから、起きる時間に合わせて光目覚ましを使うのが最適です。

    そうした光目覚ましで何よりに重要なのは、『明るさ』で、交感神経系を活性化させてセロトニンの分泌を促進するために必要な明るさは、およそ2,500ルクス程度の照度が必要と言われています。実は、光目覚ましの中には『明りは点くけど、目が冴えるほど明るくない』と、買った後にがっかりする商品が結構あります。

    詳しくは『光目覚まし時計』をご覧ください。

    photo credit: Quebec at Night (license)

  • 日光浴で生活習慣を改善

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    忙しい現代社会では、夜遅くに帰ってきたり、朝早くに出かけたりと、生活習慣が乱れがちです。乱れた生活習慣は体内時計や自律神経を乱れさせる原因となり、様々な病気に罹りやすくなります。生活習慣の乱れを改善する効果が期待できる日光浴を生活に取り入れることをおすすめします。

    日光浴の効果

    すべての生命の源である太陽。

    太陽光を浴びることは、生命を保つ上で極重要なことであり、日光浴することで様々な有効な効果が期待できます。

    体内時計の改善

    体内時計は、地球の自転による太陽の昇降に合わせて形成されていますが、生活習慣が乱れて、太陽光をあまり浴びない生活をしていると、体内時計もずれてきてしまいます。

    体内時計の働きが悪くなると、睡眠相後退症候群や睡眠相前進症候群のような、概日リズム睡眠障害を発症したり、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を発症しやすくなります。

    日光浴をすることで、乱れた体内時計の針を調節して、正しい時間に戻して生活習慣の乱れを改善してくれるのです。

    自律神経系の改善

    自律神経系も体内時計と同じく、地球の自転に合わせて働く性質があります。自律神経系のうち、昼は交感神経系が、夜は副交感神経系がそれぞれ優位働くことで、快適な生活リズムは維持されますが、眠る時間や起きる時間がバラバラの乱れた生活習慣を送ると、自律神経系も乱れて、交感神経系や副交感神経系の働きが悪くなってしまうことがあります。

    こうした自律神経系の働きが乱れることで起こる病気が、自律神経失調症起立性調節障害、その他にもうつ病や不眠症、高血圧症など様々な疾病のリスクも高まります。

    日光浴をすると、自律神経系のうち交感神経系が刺激されて、脳内で働く神経伝達物質であるセロトニンの分泌が促進され、自律神経系のバランスを整える作用が期待できます。

    睡眠時間の調整

    本来、人の生活は明るいときに起きて活動し、夜暗くなると眠るというものです。こうした生活リズムは太陽光による光の刺激によって支配されています。

    夜眠たくなるのは、日が落ちて暗くなったせいですが、暗くなると必ずしも眠たくなるわけではありません。例えば極端な例ですが、朝起きてすぐに、カーテンを閉めて真っ暗にしたら、又一晩眠ったのと同じように眠れるか、といえばNoです。

    夜暗くなって眠くなるのは、暗くなったからというだけでなく、朝目覚めてからの時間の経過が重要なのです。

    人の睡眠に関わる睡眠ホルモンであるメラトニンは、朝起きて目から太陽光を浴びたとき、その光の刺激によって夜の眠たくなる時間をセットする、予約機能のような性質を持ったホルモンです。

    このメラトニンの性質を利用して、朝起きたときに日光浴をすることで、夜眠たくなる時間を調整して、理想的な睡眠時間へと整えることが出来るのです。

    さらに、朝しっかりと太陽光を浴びることで夜のメラトニンの分泌が促進されると、睡眠の質そのものが良くなって、深い眠りにつくことが出来ます。

    深い睡眠によって得られる効果は、脂肪燃焼によるダイエット効果、シミやシワを直すアンチエイジング効果、成長ホルモンの分泌促進など、様々な嬉しい効果が期待できます。

    ビタミンDの合成

    日光浴には体内時計や自律神経系を整えるだけでなく、もう一つ大事な役目がビタミンDの合成です。人は皮膚に太陽光が当たることでビタミンDを合成しています。

    ビタミンDはカルシウムの吸収に重要な物質で、ビタミンDの量が不足すると、骨粗しょう症に罹りやすくなります。また、ビタミンDは体の持つ免疫力を維持する働きも担っているため、ビタミンDが不足すると、風邪のような軽い病気にかかりやすいだけでなく、様々な生活習慣病やガンなどの重大疾病のリスクも増加します。

    日光浴をすることは、生活習慣を整えてくれるだけでなく、私達の健康そのものを維持する上でも非常に重要なのです。

    紫外線は肌のシミやシワを作る原因にもなるため、昨今は忌避され勝ちですが、一日5分程度、朝起きたら太陽光を浴びる習慣を付ければ大いに健康に役立つでしょう。

    どうしても日光浴が出来ない人は光目覚ましを

    日光浴にはこうした様々な有益な効果があることをご紹介しましたが、忙しい現代人はゆっくり日光浴を楽しむことなんて出来ない、という人も多くいます。

    • そもそも生活習慣が乱れているのだから、毎朝日光になんて当たれない。
    • 部屋に窓が無いので太陽光を浴びれない
    • 夜勤だから浴びれない
    • 宇宙船の中で生活しているから直接浴びたら死ぬ

    理由は様々あるでしょうが、何らかの理由でどうしても日光浴が出来ない人には、光目覚まし時計がおすすめです。

    光目覚まし時計というのは、通常のアラームや音楽などの『音』が鳴る目覚まし時計ではなく、時間になると『』を発する目覚まし時計のことです

    詳しくは『光目覚まし時計』をご覧ください。

    photo credit: WP_20160314_13_13_12_Rich (license)

  • サイクリングでセロトニンを増やす

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    サイクリングは、手軽にセロトニンが増やせる運動です。最近は通勤時に自転車に乗る人も増え、クロスバイクやロードバイク、マウンテンバイクなどの、スポーツ用自転車も人気です。サイクリングによってセロトニンが増える理由や、効率よくセロトニンを増やすための方法などをまとめました。

    何故サイクリングでセロトニンが増えるか

    サイクリング、つまり自転車を漕ぐとき、自転車のペダルをグルグルとリズム良く回すことで自転車が進みます。この『ペダルをグルグルと回す』という運動こそが、セロトニンが増える『リズム運動』の一種に該当します。

    脳内にあるセロトニン神経は、呼吸や血管の収縮などの、無意識のうちに行う『不随意運動』という運動を制御しています。呼吸や血管の収縮も、一定のリズムで行われるリズム運動の一種です。

    セロトニン神経はリズム運動をより多く行うことで、活性化することが明らかになっており、具体的には5分程度から可能であれば30分以上のリズム運動がセロトニン神経の活性化に有意に役立つといいます。

    サイクリングで効率よくセロトニンを増やす

    セロトニンを増やすことが期待できるリズム運動はいくつか種類がありますが、サイクリングはそれらの運動の中でも特にお勧めの運動の一つです。

    子どもからお年寄りまで、幅広い世代で行える
    自転車に乗れる人は多く、多くの世代でサイクリングはブームにもなっています。都心部でも大きな川沿いではサイクリングロードが整備されているため、自転車さえあれば誰でも気軽に、手頃に楽しめる趣味として始めることができます。

    遠くに行ける
    サイクリングで遠くに行くことは、見たことのない景色、通ったことのない道、入ったことのないお店など、常に多くの新しい発見をすることが出来るため、ドーパミンの分泌にも役立ち、これも健康の増進に大きく寄与します。頭のなかで地図を作り、広げていくことはワクワクして想像を掻き立てます。次はどんな発見が待っているだろう?というワクワクが新たなモチベーションを生み出すのです。

    同じリズム運動として有効なウォーキングとの違いは、この「遠くに行ける」という点が大きいでしょう。あるきならせいぜい片道10km程度が限界ですが、自転車なら50kmくらいなら楽々走破可能です。活動範囲が広がれば、それだけ新しい発見も多くなり、ドーパミンの分泌は止まることを知りません。

    長い時間運動しても苦にならない
    同じリズム運動でも、ウォーキングやジョギングの場合、どうしても膝や腰への負担が大きく、体を痛めてしまいやすいのが難点です。そこへ行くとサイクリングは、間接や筋肉への負担が非常に少ないため、長い時間漕いでいても疲労が少なく、習慣化しやすいという利点があります。

    ただし、長時間同じ姿勢で漕ぎっぱなしになると、どうしても腰や背中が痛くなることがありますので、自転車で遠出をする場合は、こまめに休憩をとってストレッチなどをして体をほぐすと良いでしょう。また、自転車を漕ぐと思いの外、汗をたくさんかきますので、水分補給もお忘れなく。

    ゆっくり漕いでも問題なし
    セロトニンを増やすためのリズム運動には、「激しい運動である必要がない」という特徴があります。例えばものを噛む、歩く、呼吸をする、などと言った、生活の中でごくごく当たり前に行っている程度の運動が、セロトニン神経を刺激するのです。ですから、自転車を漕ぐ場合でも、速く漕ごうとする必要がまったくないのです。

    二輪の自転車の運転に自信がない人は、安定性に優れた三輪の自転車でも良いでしょうし、電動自転車でももちろん問題ありません。

    抗重力筋のトレーニングにもなる
    人は自転車に乗っているときは、無意識のうちにバランスを取って、自転車が倒れないように制御しています。このとき働くのが、『抗重力筋』という無意識に姿勢を制御するときに働いている筋肉です。

    実は、体のバランスをとる抗重力筋も、血管の収縮するときに使われる筋肉や呼吸するときに収縮する気道の筋肉と同じくセロトニン神経が制御している筋肉の一つなのです。

    自転車に乗って無意識のうちに抗重力筋を使うということは、抗重力筋のトレーニングにもなっているのです。特に、普段立ったり歩いたりしているだけでは使われにくい筋肉も、自転車に乗ることで使われるため、自転車にのることはセロトニン神経の活性化には好都合なのです。


    日光浴にもなる
    屋外を走るサイクリングでは太陽の下を走ることになります。太陽光はセロトニン神経を刺激するもっとも大きな要素ですので、昼間の太陽光が出ているときにサイクリングをすることで、日光浴によるセロトニンを増やす効果も相乗効果として期待できます。

    日光浴は骨の生成や免疫力の向上にも必要なビタミンDにも効果的です。

    ただし、必要以上に紫外線を浴びると、シミやシワなどの肌トラブルの原因になったりすることもあるため、日焼け対策は十分にしましょう。尚、紫外線対策は夏だけすれば良いと思われがちですが、紫外線の量はあまり季節に関係ありませんので、冬でも肌を出せば、その分紫外線を浴びることになりますから、冬でも紫外線がきになる場合はしっかりと対策をしましょう。

    どうせなら呼吸も意識して
    サイクリングによるセロトニン増加効果をもう一つ増やすために、サイクリングのときの呼吸法にも工夫をしてみてはいかがでしょうか。呼吸はセロトニン神経を刺激する要素で、無意識に誰でも行っています。この呼吸を意識して、特に腹式呼吸、または丹田呼吸法と呼ばれる呼吸法で行うことで、さらに効率よくセロトニン神経を刺激することができます。

    4倍の相乗効果
    このようにサイクリングをうまく利用すると、1.サイクリング(リズム運動)+2.抗重力筋トレーニング+3.日光浴+4.呼吸法と、セロトニンを増やす効果のある事柄を同時に4つも実現することが出来るため、非常に効率よくセロトニンを増やすことが期待できるわけです。

    また、サイクリングは同時に新しい発見をすることで、ドーパミンの分泌にもつながり、明日への活力、そして健全な精神のトレーニングにも最適です。

    速く漕ぐ必要はない

    最近はロードバイクなどが人気で、若い世代だけでなくシニア世代もロードバイクの愛好家が増えています。サイクリングと聞くと、こうしたロードバイクに乗って、とにかく速く走らなくてはならないような誤解を受けるかもしれませんが、実はセロトニンを増やすためのリズム運動では、激しい運動をする必要はありません

    例えばものを噛む咀嚼のように、極弱い力で繰り返し行うような運動でも、脳のセロトニン神経への刺激には十分で、サイクリングの場合も速く漕がずに、ゆっくりと自分のペースで漕ぐだけで良いのです。

    ダイエットや健康増進も兼ねて魅力的

    サイクリングはセロトニンを増やす効果が期待出来るだけでなく、様々なメリットがあります。

    運動をするということは優れたストレスの解消効果がありますので、日頃溜まった運動もサイクリングをすることで効率的に解消できます。

    また、ペダルの漕ぎ方で体への負担は異なりますが、重たいギアで漕げば、無酸素運動による足の筋肉の強化になり、長期的には筋肉量が増えることによる基礎代謝量の増加と、それに伴うダイエット機能が期待できます。

    さらに、ギアを軽くしてシャカシャカ速くペダルを回すと、心肺機能が活性化する有酸素運動になり、脂肪を直接燃焼させてメタボ対策になる他、心肺機能や血管の強化に繋がり、動脈硬化や心筋梗塞、また、生活習慣病の予防にも役立ちます。

    サイクリングは手軽に始めることができ、通勤や長距離移動など幅広い用途にも対応した、魅力あふれるリズム運動だと言えるでしょう。

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  • 睡眠相後退症候群(DSPS)とは

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    睡眠相後退症候群とは、睡眠の時間帯や睡眠リズムに関する睡眠障害(概日リズム睡眠障害)の一種で、夜寝る時間と朝起きる時間が通常の人よりも遅く固定された「遅寝遅起」の症状を示します。この病気の症状を端的に表すと、「慢性的な一人時差ボケ」とでも言えるかもしれません。症状の改善には光目覚ましのご利用をご検討下さい。

    睡眠相後退症候群の特徴

    睡眠相後退症候群のイメージとしては、一般的な社会生活(学校や会社)に適した就寝時間と起床時間が、仮に夜12時就寝・朝7時起床だとして、そうした時間に寝たり起きたりする生活を維持することが困難で、もっと遅い時間、夜3時に寝て朝11時に起きるようなリズムに就寝と起床リズムがズレこんでしまっている状態です。

    睡眠相後退症候群が、不眠症などの睡眠障害と異なる点は、全く眠れないわけではなく、深夜遅い時間だとしても一定の時刻になると眠たくなって眠ることが出来るという点です。朝も同様に、朝早く目覚めることが困難ではあるものの、時間の経過とともに昼ごろには目覚めることができるという特徴があります。

    通常は幼少期から思春期に発症し、成人になるにつれてあらわれなくなりますが、症状がそのまま固定されてしまう人もいます。また、遺伝的な要素もあるようで、家族の誰かが同じような症状を持っているケースも多いようです。

    特徴を以下にまとめます。

    • 幼少期から思春期にかけて発症しやすい
    • 大人になると症状が収まることが多いが、そのまま症状が続く人もいる
    • 午前中は起床することが辛く、起きても眠い
    • 夕方以降から深夜に向けて体調が良くなる
    • 睡眠時間が極端に不足しているわけではない
    • 睡眠時間は8時間以上など、長くなる傾向がある
    • 休日に寝貯めをすると、その夜眠れなることが多い
    • 生活リズムがすぐに崩れやすい

    睡眠相後退症候群による社会的な問題

    睡眠相後退症候群が抱える問題は、症状そのものというよりも、社会的な生活に支障が生じるという点にあります。

    睡眠相後退症候群は、寝たり起きたりする生活リズムが、一般的な人の生活リズムよりも遅いため、生活リズムは言わば「遅寝遅起」になり、例えば朝7時に起きて夜12時に眠るような、一般的な社会生活を送ることが困難になるケースも多々あり、不登校や引きこもりの原因になることも考えられます。

    • 起きたり眠ったりする生活リズムが人よりも時間が遅れている、遅寝遅起
    • 一般的な社会生活を送ることが困難な場合がある
    • 朝早くは起きれないため、周りから甘えや怠惰だと思われやすい
    • 単なる生活習慣の乱れと勘違いされやすい
    • 本人が病気であることをを自覚しにくく、自分がダメな人間だと思い込んでしまう
    • 朝起きられないので、不登校や引き篭もりを引き起こしやすい
    • 無理やり早起きすると、日中の眠気、集中力低下、疲労、倦怠感が現れやすい
    • 無理に生活リズムを早めようとすると、かえって大きく生活リズムを損なってしまうことがある
    • 生活習慣の改善や、治療などにより生活リズムを早くしても、容易に再発する(根治が困難)
    • 長時間睡眠する傾向
    • 朝起床時の体温が低い(36度以下)傾向がある

    睡眠相後退症候群の症状

    睡眠相後退症候群の症状を紹介します。

    • 寝付きが悪い
    • 眠りが浅い
    • 朝起きると疲れを感じる
    • 日中の眠気
    • 頭痛
    • 疲労感、倦怠感
    • 集中力の低下
    • 意欲の低下
    • 気分の落ち込みや抑うつ症状

    睡眠相後退症候群と似た症状を持つ疾病

    睡眠相後退症候群と似た症状を持つ疾病が幾つかあります。

    特に自律神経の乱れによって起こる、自律神経失調症や起立性調節障害との違いは、素人目には見分けるのが困難ですので、該当する症状がある場合は、お早めに専門医へご相談下さい。

    睡眠相後退症候群の原因

    睡眠相後退症候群の原因は、特定には至っておらず、体内時計の乱れ、自律神経の乱れ、体温の日内変動リズムの乱れなど、様々な原因が推測されます。

    中でも、家族にも同様の症状を持っている人がいる可能性が高く、遺伝的な要因が見られることから、遺伝的に時計遺伝子の異常があり、体内時計の周期が人と違う可能性が挙げられます。また、ADHDなど発達障害を持つ場合も、睡眠相後退症候群を発症するケースが多く見られることから、発達障害との関係も指摘されています。

    睡眠相後退症候群の改善のために光目覚まし時計を

    睡眠相後退症候群という病気は、症状そのものの問題よりも、症状によって起こる朝寝坊や遅刻、欠席、そして不登校に繋がる社会生活にも悪影響が生じるという点に病気の本質的な問題があると考えられます。

    こうした問題を解決するには、症状そのものを治療して改善していく必要があります。睡眠相後退症候群の治療には薬物治療や食事療法、生活習慣の改善など、様々な方法がありますが、どれも一朝一夕では症状は改善せず、長い時間と根気の必要なものです。

    そんな中、睡眠相後退症候群の子どものために親がしてあげられることは決して多くありません。

    睡眠相後退症候群の子どものために親が出来る数少ない選択肢として、画期的かつ手軽に試せる方法が、光目覚ましによる自律神経系の乱れの改善と生活リズムの改善です。

    睡眠相後退症候群では、体内時計や自律神経系の働きに乱れが生じることから、朝起きることが非常に困難です。また、朝起きられないことが、夜寝付けないことにも繋がり、生活リズムが後退する悪循環も生み出しています。

    こうした生活リズムの乱れを改善するのに役立つのが、光目覚ましによる朝起きた時に「強くまぶしい光を浴びる」という効果です。これは太陽光の効果を模したもので、人の交感神経系が太陽光のような強い光によって、活性化されるという特性を活かした画期的な製品です。

    人は本来(大昔)、朝日が昇るとその光の刺激によって自然と目覚め、夜太陽が沈むと眠っていました。人の持つ体内時計も、こうした生活リズムに合致したものです。

    ところが現代人は、家の中でカーテンを閉めて眠るため、朝日を浴びるという習慣は失われてしまったため、人類が培ってきた体内時計や生活リズムも、以前よりも狂いやすくなってしまっていて、それが睡眠相後退症候群の原因として考えられる、体内時計の乱れを生む要因であると考えられています。

    光目覚ましは、朝日に似た強力な光を時間になると自動的に照射して、無理やり起こすのではなく、自然に目が覚める手助けをしてくれるため、睡眠相後退症候群によって起こる生活リズムの後退と、体内時計の乱れを改善することも期待できるのです。

    また、ベッド近くに置くだけで良いため、腰が重くなりがちな通院治療とは異なり、自宅にいながら手軽に試すことができます。

    詳しくは『光目覚まし時計』をご覧ください。

    ★次のページでは『睡眠相前進症候群』をご紹介します。

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  • ものを噛んでセロトニンを増やす方法

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    ものを噛むという動作は、脳のセロトニン神経を刺激します。食べ物を食べるとき、沢山噛んで顎の筋肉を使うことで、セロトニン神経への刺激が増えて、セロトニンを増やす効果が期待できます。今回はものを噛むとセロトニンが増える理由などをご紹介します。

    顎の筋肉の働き

    ものを噛むときに使われる顎の筋肉、そしゃく筋や頸筋(けいきん)は『抗重力筋』の一種です。

    抗重力筋とは、地球の重力に対抗して体が無意識のうちに姿勢を維持するため使われている筋肉のことで、代表的な抗重力筋は、腹筋や背中の筋肉、そして太ももの筋肉などです。

    消化器官の入り口である口は、開いたままではウイルスや細菌などの有害な異物が入りやすくなってしまうため、こうした抗重力筋によって、無意識でも自然と閉じるようになっています、下顎を支える筋肉であるそしゃく筋や頸筋もこうした抗重力筋の一つというわけです。

    口が開いたままになる悪影響はほかにも色々あります。詳しくは『鼻呼吸と口呼吸』をご覧ください。

    抗重力筋とセロトニン

    口が自然と閉じるように働く抗重力筋は、セロトニンによって働きが制御されています。そのため、セロトニンが不足すると抗重力筋の働きも悪くなって、猫背になったり口が開いたままになりやすいのです。逆に、日頃からセロトニン神経を刺激して、セロトニンを増やしておけば、姿勢も良くなり、口呼吸も直せるかも知れません。

    ものを噛んでセロトニンを増やす

    セロトニンを増やす方法は幾つかありますが、今回ご紹介している『ものを噛む』という行為もその一つです。

    ものを噛むときに使われる顎のそしゃく筋や頸筋などの抗重力筋は、セロトニンによって制御されていますので、顎の筋肉を積極的に使って脳のセロトニン神経に刺激を送ることで、セロトニン神経が鍛えられて活性化され、セロトニンが増える効果が期待できるのです。

    固いものをしっかり噛む

    最近は食品の調理技術や加工技術が進み、骨や皮のような固いものは取り除かれた状態で口にすることが出来るようになりました。固いものを食べなくなった結果、ものを噛むという行為自体も以前よりも必要性が薄れてしまい、年々私達の咀嚼回数は減少しているといいます。

    咀嚼回数が減ると、その分、顎の筋肉も衰えやすくります。また、咀嚼回数が減る分、セロトニン神経を刺激する頻度も減ってしまいます。

    日頃から意識して、固いものを味わってゆっくりと咀嚼することで、セロトニン神経を刺激して、セロトニンを増やす効果が期待できます。

    アタリメを噛む
    アタリメやビーフジャーキー、おしゃぶり昆布(なんだかおつまみばかりですが)など、固くて噛みごたえのあるものを食生活の中に取り入れたり、仕事中のおやつの代わりに食べることを心がけましょう。

    ガムやグミを噛む
    ガムやグミは噛みごたえがあり、特にガムは場所を選ばず長時間噛み続けることが出来るため、顎の抗重力筋を鍛えるのにはもってこいの食べ物です。

    両側の歯をバランス良く使う
    余談ですが、ものを噛むとき、片側の歯でばかり噛むと、そしゃく筋のバランスが悪くなってしまい、最終的には体が左右いずれかに傾いてしまうこともあるため、両側の歯でバランス良く噛む習慣を付けましょう。

    吸収率アップでセロトニンが増える

    ものをよく噛めば噛むほど、食べ物を細かく砕けるため、胃や腸で食べ物を消化して、吸収する効率が良くなります。

    セロトニンの原料となるトリプトファンは、食品に含まれるたんぱく質から合成されるアミノ酸です。したがって、食べ物の消化率が良くなればなるほど、食品からセロトニンの原料を取り出しやすくなり、吸収率が上がれば、セロトニンの原料を効率よく吸収することが出来るようになるため、よく噛むことはセロトニンの原料を増やす効果も期待できるのです。

    セロトニンの原料を噛めば一石二鳥

    セロトニンの原料であるトリプトファンは、食物に含まれるアミノ酸の一種です。

    『たくさんものを噛む』という習慣を付けて、セロトニンを増やそうというのであれば、せっかくならトリプトファンが豊富に含まれた食材を噛んで、効率よく一石二鳥でセロトニンを増やしたいところです。

    トリプトファンは、肉や魚、大豆や乳製品など、動物や植物の『たんぱく質』から合成される物質です。固くて噛みごたえのあるたんぱく質、といえば「赤身の肉(ヒレやロース)」や「砂肝」、「鶏の軟骨」など。

    また、日本人には馴染みが少ないですが、メジャーリーガーの大好きな「ひまわりの種」には、かなり豊富にトリプトファンが含まれています。ひまわりの種は噛みごたえがあり、おやつなどにも適しています。

    ほかには、節分の豆まきでよく使われる乾燥大豆や、おやつとしてもお馴染みのアーモンドやナッツなども噛みごたえとトリプトファン豊富を両立した食材です。

    その他、トリプトファンを多く含む食材はこちらをご覧ください。

    ストレス解消でセロトニンが増える

    メジャーリーガーがガムやひまわりの種をかじって、リラックス効果を得たり集中力を高めているのはよく見る光景です。ものを噛むという行為にはストレス解消効果もあります。

    ストレスは、セロトニン神経が減弱する最大の要因でもあります。ものを良く噛んでストレスを解消することは、結果的にセロトニン神経を保全して、まわりまわってセロトニンを増やすことにも繋がるのです。

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  • グルーミングでセロトニンを増やす方法

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    人と人との交わりやふれあいを示す言葉であるグルーミングには、ストレスを緩和させて、セロトニンを増やす効果があることがわかっています。ストレスの多い現代社会において、グルーミングは効果的にセロトニンを増やす方法として注目されています。

    グルーミングとは

    言葉としてのグルーミング(英:grooming)は、毛繕いや身繕いのような身だしなみを整えることを意味します。動物におけるグルーミングは、猫の毛繕い猿のノミ取りに代表される、自己または他の個体に対して行う特定の行動や習性のことです。

    動物の行うグルーミングには、汚れや寄生虫を取り除くなどの健康や衛生機能を向上させる効果があるほか、集団における社会性(群れの結束など)を向上させる効果もあることがわかっています。

    例えば清潔好きで知られる猫が、お互いに毛繕いをし合うのも、毛繕いで相手をキレイにすることで結果的に自分もキレイになるからです。また、毛繕いをし合うような間柄の相手にはお互いに害意が低くなることから、お互いの警戒心が薄くなることで、リラックスすることに繋がり、緊張やストレスが緩和されるのです。

    グルーミング行為の例

    グルーミングには恋人や家族など、誰かと共同で行うグルーミングと一人でも行えるセルフグルーミングがあります。

    誰かと一緒に行うグルーミングの例
    体を撫でる
    肩揉み/マッサージ/エステ/スパ
    子どもの身繕いや髪を梳く
    耳掻き
    ハグ/抱擁/体を密着させる
    握手
    添い寝
    会話/コミュニケーション
    セルフグルーミングの例
    髪の毛や髭の手入れ/ブラッシング(セルフグルーミング)
    バタフライハグ(セルフグルーミング)

    グルーミングでセロトニンが増える理由

    動物は本来、自分以外の個体に対する警戒心を持っているため、他と向き合うことにはストレスを感じます。それは人間であっても同じことで、他人との触れ合い、会話などを通じて、相手に対する共感や居心地の良さが増すと同時に、相手への警戒心は薄れれば、ストレスが解消されるのです。

    こうして、グルーミングすることによってセロトニンが増えるのは、グルーミングにストレス解消効果があるからです。

    セロトニンを増やすグルーミングの種類

    グルーミングの効果は肌の触れ合いによって高められます。また、誰かと親しく会話をすることでもグルーミング効果を得られます。

    スキンシップによるグルーミング

    セロトニンを増やすためのグルーミングは、特に肌と肌のふれあいが重要です。お互いの体温、呼吸、表情などが伝わり合うことで、グルーミング効果が得られます。

    • 肌の触れ合い、ボディタッチ
    • ハグ、膝枕
    • 握手、手をつなぐ
    • 子どもの耳掃除や爪切り、髪を櫛でとかす
    • 指圧、肩もみ、エステ、マッサージ
    • ペットに触れる
    • 人形やぬいぐるみを抱く

    スキンシップで重要なことは肌のふれあいを通して、「リラックスする」ということです。リラックスすることでストレスが緩和されて、セロトニンが分泌されやすくなります。

    不快な触れ合いはNG
    したがって、同じ肌のふれあいでも、ケンカのような攻撃的な意図を持った触れ合いや、真夏の満員電車のように、知らないベトベトの他人に触れられる不快感を覚えるような触れ合いでは、逆にコルチゾールアドレナリンなどが分泌されてストレスが増える可能性もあります。

    もっとも効果的なスキンシップは、恋人や家族など、信頼の出来る相手とのスキンシップです。ソファやベッドの中で、身体を寄せ合ったりハグするなどして触れ合うことで高いグルーミング効果が期待できます。

    独り身の人もご安心下さい。エステやマッサージのような、プロのマッサージ師にマッサージをしてもらうだけでも、リラックスしてセロトニンを増やす効果が期待できます。また、人とのふれあいができない場合でもペットや動物と触れ合うことでもグルーミングの効果を得ることは可能です。

    さらに、犬や猫にも触れない、という人でも愛着のある人形やぬいぐるみを触ったり抱いたりすることでも、グルーミングの効果は得られるといいます。

    グルーミングで重要な事は、何かに触れることで癒やしを得て、ストレスが緩和されるということです。動物や人形は物を言わず、真の意味では心は通じ合いませんが、本人が(ある意味錯覚ですが)分かり合ったような気になることで一定のグルーミング効果が得られるのです。

    会話によるグルーミング

    気心の知れた間柄で、顔と顔を合わせて会話をすることは効果的なグルーミングに当たります。

    • 女子会でおしゃべり
    • 銭湯や温泉での裸の付き合い
    • 主婦たちの井戸端会議
    • 仕事終わりの飲みニケーション
    • 晩ごはんでの家族の団らん

    相手の表情や声色、話し方などから相手の気持ちを推測しながら会話をすることで、相手への警戒心や恐怖心が薄れ、逆に相手に心を開いて共感することで、ドーパミンやセロトニンの分泌が促進されます。

    グルーミングはオキシトシンも増やす

    グルーミングやスキンシップは、セロトニンの合成を促進するだけでなく、愛情ホルモンとして知られる、『オキシトシン』の分泌も促進すると言われています。オキシトシンは人との共感性や協調性、相手への信頼などを高めてくれる物質です。

    オキシトシンを増やすのもグルーミング
    オキシトシンは、セロトニンとほとんど同じ方法で増やすことが出来るとされており、なかでも人との触れ合い、グルーミングがオキシトシンを増やすのに有効だとされています。共感性や協調性を高めてくれるのと同時に、一度心を開いた相手、例えば恋人や家族などと一緒にいる場合、会話やグルーミングを重ねることで、さらにオキシトシンが分泌されやすくなります。

    つまり、信頼している相手と一緒にいると、オキシトシンを分泌する効果が高まるのです。

    パソコンやネットは効果薄

    人間関係が希薄化した現代において、顔と顔を合わせて会話をする機会は減少し、逆にパソコンやスマホなどの電子機器によって、電話やチャット、メールのような間接的な会話が増えました。

    間接的な会話の場合、特にパソコン上でのチャットのような場合、文字情報として相手の言葉を理解することができますが、相手がどんな顔で、どんな気持ちで、どんなときに、その言葉を発しているのか、という情報は伝わりにくいため、グルーミングの効果は薄くなってしまい、セロトニンやオキシトシンを増やす効果も期待できません。

    学校や会社など、ただでさえ人間関係でストレスが多い現代社会ですが、パソコンやスマホの発達は、人間関係をさらに希薄化させ、社会的なストレスを増やす原因になっていると言えます。

    photo credit: Olive Baboon aka Anubis Baboon (license)

  • 日光浴でセロトニンが増える理由

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    全ての生命の源である太陽。太陽光を浴びる日光浴には様々な効果があることが知られており、セロトニンを増やす方法の一つとしても数えられます。どのような経緯や方法で日光浴によってセロトニンが増えるのかをご紹介します。

    自律神経系や体内時計が整ってセロトニンが増える

    交感神経系の機能が改善する

    日光浴で太陽光を浴びると、自律神経系のバランスを整える効果が期待できます。特に、交感神経系はセロトニンの働きに直結しており、太陽光は脳の覚醒と交感神経系を刺激する強いシグナルで、日光浴をすると交感神経系が刺激され、そのことによってセロトニン神経の働きが活性化してセロトニンを増やす効果があります。

    体内時計も整う

    人の体内時計は、地球の自転、つまり「日の出」や「日没」といった、太陽の昇降に合わせて形成されたものです。体内時計を正しく保つためには、太陽光はもっとも重要な情報であり、自律神経系は目から入る太陽光の刺激などの情報を体内時計に伝える伝達役です。

    体内時計は脳内にある中枢時計と、体の末梢神経(皮膚など)にある末梢時計からなります。自律神経系は、中枢時計から末梢時計、また、末梢時計から中枢時計へと交互に情報を伝える伝達役です。

    太陽光を浴びることで自律神経系のバランスが整うと、目から入る光や、食事による胃腸の働き、体温の変化といったといった末梢時計からの刺激が中枢時計により正確に伝わるようになり、体内時計を整えるのに役立ちます。

    メラトニンの分泌が促される

    朝に日光浴で太陽光を浴びると、交感神経系が刺激されて、セロトニン神経の働きも活性化されます。

    このとき同時に体内時計もリセットされ、睡眠ホルモン『メラトニン』の分泌に予約スイッチが入ります。メラトニンの分泌は、朝日を浴びてセロトニンが分泌され始めてから、その後およそ14~16時間後に最高潮になり、その時間になると自然の眠気を催すという、言わば睡眠の時限スイッチ的な特徴をもっています。

    メラトニンが十分に分泌されていると、睡眠がより深くなり、睡眠の質が向上することが分かっています。睡眠の質が向上すれば、ストレス解消や、翌朝の寝起きをよくする効果が得られるため、生活リズムが整って、翌朝起きたときにセロトニン神経が働くのに役立ち、日中のセロトニンの分泌を増やす効果が期待できます。

    ストレスの改善によりセロトニンが増える

    日光浴をすると、セロトニンの分泌が活性化されるだけでなく、体内時計や自律神経系が整って、睡眠が深くなったり、抗ストレス作用のあるストレスホルモン(コルチゾール)の分泌も適切に管理される様になるため、ストレスそのものを解消させる効果が期待できます。

    ストレス解消の凡例として、例えば、自律神経系が乱れていると、寝付きが悪くなるなど不眠の傾向が現れますが、不眠はストレスの増加に繋がります。そのままストレスを放置してしまうとうつ病などにも繋がりますが、日光浴で自律神経系を整えておけば、不眠症状が改善して、さらに睡眠が深くなることによってストレスを解消することができます。

    ストレスはセロトニン神経を衰弱させてセロトニン不足が起きる原因となりますが、日光浴でストレスが減ることで、セロトニンを増やすことができます。

    腸内環境の改善によりセロトニンが増える

    腸内環境が悪く下痢や便秘を繰り返していると、腸内に生息する腸内細菌が減ってしまいます。

    脳内で働く神経伝達物質であるセロトニンはトリプトファンというアミノ酸から合成されますが、トリプトファンが脳内でセロトニンに合成される前に、腸内でたんぱく質をトリプトファンへと分解して吸収するのをサポートしているのが腸内細菌です。

    つまり、腸内環境が悪くて腸内細菌が減ってしまうと、脳内のセロトニンも減ってしまう可能性があり、逆に言えば腸内環境が良いと脳内のセロトニンも増えやすくなると言えます。

    ストレスで胃に穴が開きそう』などというように、ストレスは腸内環境の良し悪しに大きな影響を与えます。日光浴によりストレスが改善すると、腸内環境の改善も期待できます。ストレスが改善すると、腸のぜん動運動を活性化させ、便秘や下痢の改善に繋がり、腸内環境が改善します。

    また、自律神経系は内臓の働きを制御しているため、日光浴によって自律神経系が整うと、腸内環境を整えるのに役立ちます。

    さらに、日光浴により合成が促進されるビタミンDにも、胃腸の機能を活性化させて、腸内環境を整える効果があることが最近明らかになってきています。

    このような理由から、日光浴によりストレスの改善、自律神経系の調節、ビタミンDの合成が行われることで、腸内環境が改善すれば、脳内のセロトニンを増やす効果が期待できます。

    セロトニンを増やす日光浴の仕方

    一回あたりの時間
    太陽光には有毒な紫外線が含まれているため、長時間の日光浴は、肌トラブルなどの悪影響が増える可能性もあります。夏場は一日15分程度、冬場は少し長めで20~30分程度の時間が最適です。

    時間帯
    強い覚醒効果を持つ青い光である『ブルーライト』が太陽光に多く含まれる、午前中から昼過ぎまでの時間帯が日光浴に適した時間です。また、朝起きたときに太陽光を浴びることで、体内時計のリセットをすることが出来るため、自律神経系を整える目的の場合は、起きた直後に日光浴をするのがお勧めです。

    光の浴び方
    日光浴でセロトニンを増やすには、目から入る光の強さが特に重要です。しかし太陽光を直接見ることは非常に危険ですので、ガラス越しに部屋に差し込む光やレースカーテン越しなどの光で十分です。屋外であれば、地面からの照り返しなど間接的な光で眩しすぎないように調節しながら日光浴をしましょう。

    日光浴の効果はほかにも

    日光浴にはセロトニンを増やす効果以外にも、様々な効果があることが分かっています。以下に日光浴の効果を簡単に紹介します。

    ビタミンDの合成
    日光浴の効果で特に大きいのがビタミンDの合成です。人の人体機能維持に欠かせない重要なビタミンであるビタミンDは太陽光によりおよそ9割、食事などにより残りの1割が合成されているとされます。
    →免疫力の向上(ビタミンDには免疫作用がある)
    →アレルギー改善効果
    →骨の再生・強化、骨粗しょう症の予防
    →コレステロールを減らす(ビタミンDの合成にコレステロールが使用されるから)
    →太りにくくなる

    その他
    ・乾癬予防
    ・ホルモンの分泌促進(エストロゲン、ソリトロール、メラトニン)
    ・インスリンの分泌を促し血糖値を下げる
    ・血圧を下げる(日光浴で血中の一酸化窒素=Nitric Oxide (NO)が増えるため)
    ・赤外線による体温上昇で新陳代謝がアップ

    ★より詳しくは『日光浴で生活習慣を改善』をご覧ください。

    photo credit: IMG_0011-1.jpg (license)

  • リズム運動でセロトニンを増やす方法

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    脳内で働くセロトニン神経は、規則的なリズムで活動し続ける性質があり、セロトニン神経の規則的な活動リズムをさらに増強させるのが、一定のリズムを刻む『リズム運動』であるということも分かっています。つまり、セロトニンを増やすためにはリズム運動が有効なのです。

    セロトニンを増やすのに効果的なリズム運動とは

    日常生活の中で出来るリズム運動

    日常生活の中で、無理なく行えるリズム運動として以下のようなモノが挙げられます。

    リズムを意識すること
    日常生活の中で行っている、なにげない歩行や食事といった負荷の少ない運動でも、セロトニン神経を増強することができます。より重要なことは、セロトニン神経を増強するのに効果的なのは、こうした運動を『リズムを意識して』行うということです。

    歩くときも「1,2,1,2」と心のなかでリズムを意識して歩く、食べ物を噛む時もリズムを意識して噛む、ということを心がけましょう。

    また、食べ物は良く噛んで食べると、胃腸の働きを助けて消化を良くしたり、小顔やダイエットにも効果がありますし、日頃から意識したいところです。カロリーが低く歯ごたえのあるアタリメのようなものを積極的に噛んだり、口臭予防も兼ねたガムを噛む習慣は特にお勧めです。

    また、意外なのが貧乏ゆすりですが、これもれっきとしたリズム運動です。ただし、嫌がる人もいますので、机の下でひっそりとリズムを刻みましょう。貧乏揺すりも地味にカロリー消費も兼ねてお勧めです。

    スポーツ

    セロトニン神経を刺激するのに効果的な、リズミカルなスポーツをご紹介します。

    負荷が低い運動でも有効
    リズム運動でセロトニンを増やすには、必ずしも運動負荷が高い必要はありません。ウォーキングはストレス解消を兼ねた、子どもからお年寄りまで万人が気軽に楽しめる運動ですし、膝などが悪い人でも水泳や水中ウォーキングなどなら負担が少なく運動できます。

    お年寄りや歩けない人でも、お手玉遊びでセロトニン神経を刺激することができます。

    歳を重ねても元気なことで有名な著名人の多くは、独自の健康法を実践している人が多くいます。もう亡くなってしまいましたが、放浪記で有名な森光子さんは、元気の秘訣をスクワットだとおっしゃっていました。あの鉄人、黒柳徹子さんも寝る前のスクワットが欠かせないそうです。

    自分にあった運動を生活の中に取り入れて、無理なく続けることでセロトニンを増やすことができます。

    呼吸法

    日頃、呼吸をするということを意識的に行うことは少ないですが、ヨガや太極拳、座禅や瞑想、読経をするときの深呼吸や腹式呼吸法と言った、意識的に行う呼吸法もセロトニンを増やす効果が期待できるリズム運動の一種であると言えます。

    呼吸法については『セロトニン呼吸法』で詳しくご紹介しています。

    リズム運動を行う時間の目安

    リズム運動をして効率的にセロトニンを増やす時間の目安は5分以上だということです。5分程度であれば、ウォーキングや自転車、水泳なども無理なく行える時間ではないでしょうか。

    また、セロトニン研究の第一人者である、東邦大学名誉教授でセロトニンDojo代表の有田先生によると、こうしたリズム運動でセロトニンを増やすには、リズム運動を取り入れた生活を習慣化させることがより重要で、3ヶ月ほど継続することでセロトニン神経の活性化に効果が出ると言います。

    一日5分以上を3ヶ月、いかがでしょうか。

    photo credit: II. Allegro Marcato (license)

  • 早寝早起きでセロトニンを増やす方法

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    セロトニンの分泌量は太陽光によって増減する性質があります。日中の明るい時間はセロトニンは多く分泌され、夕方から夜にかけて太陽が沈むのに合わせて、セロトニンの分泌量も減少していき、眠っているときはほとんど分泌されません。早寝早起きは、太陽光を浴びる機会を増やすことができ、またセロトニンの分泌リズムを一定に保つことが出来るため、セロトニンを増やすために重要です。

    早起きをして太陽光を浴びることでセロトニンが活性化

    日中は分泌が多く夜は少ない、太陽の昇降と同調したセロトニンの働きは、体内時計や自律神経系の働きとも同調しています。言い方を変えれば、人間の体内時計や自律神経といった、一日の中で特定のリズムで働きが変化する生体機能は、太陽の昇降に連動して形成されたものであり、それだけ太陽の光が私達に与える影響が大きいことを表しているといえます。

    太陽光には『ブルーライト』という強い覚醒作用のある青い光が含まれており、太陽光が目を通じて脳に届くと、ブルーライトによる覚醒作用によって脳が活性化し、自律神経系のうち交感神経系が刺激され、セロトニンの働きも活性化されるのです。

    つまり、セロトニンを増やすためには早起きをしたほうがいい理由の一つが、早起きをして『太陽光を浴びるため』なのです。

    逆に夜眠る前にブルーライトを浴びると、脳が覚醒して寝付きを悪くする可能性があるため要注意です。
    実はブルーライトは太陽光だけでなく、私達の身の回りにある、LED電球やTV、スマホやPCといった電子機器の画面などからもたくさん発せられています。

    詳しくは『就寝前のスマホいじりにご用心』をご覧ください。

    セロトニンはリズムに反応する性質がある

    セロトニンを増やすために重要な概念の一つが、『リズム』です。セロトニンは、人の生活の中で生まれる、様々なリズムに同調して分泌される生活があります。

    リズム運動

    歩行や咀嚼、呼吸などの無意識な筋肉の運動、また、目には見えませんが、血管の拡縮のような一定のリズムを刻む運動が、生活の中でセロトニンが関わる代表的なリズムで、そうしたリズミカルな運動を多く生活に取り入れることでセロトニンを増やす効果が期待できます。

    一日の生活リズム

    生活の中にある『リズム』は、運動だけでなく、朝起きて夜眠るといった『一日の生活リズム』もセロトニンの分泌が関わるリズムであるといえます。

    一定の規則正しい生活リズムは、体内時計や自律神経系の働きを整えて、セロトニンが規則的に分泌されるのに役立ちます。セロトニンは朝起きてから日中に多く分泌され、夜になるにつれて分泌量が減っていくという、一定の日内リズムを持っているため、早寝早起きという、同じ時間に起きて同じ時間に眠るという『規則正しい生活リズム』こそが、セロトニンを増やすのには効果的なのです。

    逆に、起きる時間や眠る時間もバラバラな不規則な生活は、セロトニンの分泌リズムを阻害する要因になってしまうの注意が必要です。

    尚、早寝早起きでなくても、規則正しい生活を送ることはセロトニンを増やすことに役立ちます。

    季節に連動することも

    セロトニンが関係する『リズム』には運動や一日の生活リズムのほかにも、一年のうちで規則的な変動リズムを持つ『季節』に連動した分泌リズムというのも存在します。例えば冬の日照時間が少ない季節になると、セロトニンの分泌量が減少することが知られており、これが季節性の気分障害冬季うつ梅雨どきの季節うつのような)が起こる一因とも考えられています。

    こうした日常の中に潜む様々なリズムにセロトニンは関わっており、特に重要なのは規則正しい一定のリズムに反応するという点で、運動にしろ早寝早起きの生活リズムにしろ、一定のリズムを刻むことがセロトニンを増やすことに重要であるといえます。

    早起きが特に重要

    セロトニンを増やすための規則正しい生活リズムを表す言葉として『早寝早起き』という言葉がよく使われますが、実は「早く寝る」ことよりも、「早く起きる」ことのほうが重要です。

    その答えは、日中に分泌される『セロトニン』と、夜眠る前に分泌が最高潮になる睡眠ホルモン『メラトニン』という2つの物質の関係にあります。

    この2つの物質は、相関関係(負の相関)であり、日中セロトニンの分泌が多いときはメラトニンは少なく、夜にメラトニンの分泌が多くなるとセロトニンの分泌は少なくなります。

    特に重要なのが、メラトニンには朝起きてセロトニンが分泌され始めてからおよそ「16時間後」に分泌量が最高潮になる(つまり眠気もMAXになる)という時限装置的な仕組みが備わっているという点です。

    この仕組を利用して、朝起きる時間を同じ時間に固定すれば、夜眠たくなる時間も自然と固定されるため、早寝早起きの規則正しい生活を送るには、夜の眠る時間を気にするよりも、毎朝同じ時間に早起きすることが重要なのです。

    逆に、週末や休みの日に、昼過ぎまで眠り続けるなど、普段よりも起きる時間が遅くなってしまうと、その日の夜の寝付きが悪くなってしまい、思いがけず生活リズムを崩すきっかけになってしまうこともあるため、寝貯めをする場合は、あまり長時間寝過ぎないように、普段プラス2時間程度までにとどめておくと良いでしょう。

    photo credit: Lever de soleil sur la pesqu’ille de Giens (license)