加齢臭を予防するための食事とは

加齢臭を予防するには、加齢臭用の石鹸やボディソープを使ったり、洗濯に気をつけるだけでなく、「体の内側からケアすること」が重要です。内側のケアの一つとして、加齢臭を発生させる原因を作る食生活を改善することで加齢臭を予防する考え方をご紹介します。

加齢臭を発生させる原因

そもそも、加齢臭の原因を大まか挙げると3つあります。

  • 体内で発生する活性酸素
  • 活性酸素によって酸化したコレステロールや中性脂肪=過酸化脂質
  • 40歳前後で分泌が増える皮脂成分「パルミトレイン酸」

詳しくは『加齢臭が悪化する原因』をご覧ください。

これらひとつひとつの物質が一定量以上に発生することで合成される「ノネナール」というニオイ成分が加齢臭の原因物質です。

加齢臭を予防する食事

加齢臭を予防する食事とは、前項で挙げた加齢の原因となるノネナールの発生源となる3つの要素をそれぞれ対策することが中心となります。

  1. 活性酸素を減らす食事
  2. コレステロールや中性脂肪を減らす食事
  3. パルミトレイン酸を減らす食事

活性酸素を減らす食事

実は、活性酸素の発生そのものを防ぐことは出来ません。

というのも、活性酸素は人が呼吸することで体内に入る酸素の一定量(2~3%)が変質して発生する物質です。活性酸素は、人が呼吸する限りは老若男女に発生する物質なのです。

では、加齢臭が出ない若い人と加齢臭が出る中年とで何が違うかというと、「発生した活性酸素を除去する力」=「抗酸化力」の強弱です。

体内で一定数発生する活性酸素は、若いうちは体の持つ強力な抗酸化力によって除去されているおかげで、一定以上増えないようになっています。

ところが、体の持つ抗酸化力は加齢とともに衰えてしまうため、中年世代ともなると抗酸化力が衰えてしまったせいで、体内の活性酸素が増えてしまい、これが加齢臭を発生させる原因となってしまうのです。

つまり、加齢臭のもととなる活性酸素を増やさないようにするためには、加齢によって衰えた「抗酸化力を食事によって補うこと」が中心となります。

食事で抗酸化力を補うには、抗酸化作用のある物質を含む食事に心がけることが有効です。

  • 抗酸化物質(アスタキサンチン、ポリフェノール、カテキン、カロテンなど)
  • ビタミンC
  • ビタミンE

詳しくは『加齢臭の対策に重要な「抗酸化物質」』をご覧ください。

その他にも、お酒は控える(お酒は活性酸素を増やす)、加工食品は控える(包丁で切られたり(断面が酸化)、火が入った(熱せられることで酸化)加工食品にはそもそも活性酸素が多い)などが有効です。

コレステロールや中性脂肪を減らす食事

コレステロールや中性脂肪は活性酸素と結びつくことで酸化し、『過酸化脂質』という物質に変化します。過酸化脂質は、周囲の脂肪酸や細胞を次々と酸化させてしまう性質を持つため、過酸化脂質が増えると、加齢臭が強くなるだけでなく、血管が傷ついて動脈硬化を起こしたり、心疾患等循環器系のトラブル、その他様々な生活習慣病の元にもなる、非常に厄介な物質です。

コレステロールや中性脂肪と言うのは、主に血中に含まれる脂肪酸などの名称のことで、体に蓄えられたいわゆる「体脂肪」の一部が血中に放出されることで生じます。

血中のコレステロールや中性脂肪の量は体脂肪率と一定の相関関係があるため、コレステロールと中性脂肪を減らすには、体脂肪率を低下させることが有効です。

本来、体脂肪率を減らすには、食事だけでなく運動や生活習慣などを含めて対策するのが有効ですが、今回は食事の面だけご紹介します。

食事で体脂肪率を減らすには、体脂肪の原料となる脂質や糖質の摂取を控える必要があります。脂質とはいわゆる肉や魚などの脂身のような食べ物に多く、糖質は白米や麺、お菓子など炭水化物やお砂糖などに多く含まれます。

これらを踏まえて、体脂肪を減らす食事のポイントをご紹介します。

  • 伝統的な「和食」が理想的とされます。
  • 肉よりも魚中心にすると、摂取する脂質を抑えることが出来ます。
  • 鶏もも肉よりも鶏胸肉が低脂質です。
  • 料理油の使用はできるだけ少なめにしたほうが良いでしょう。
  • 食物繊維は脂質や糖質の吸収を緩やかにする作用があります。

尚、脂質も糖質も体には必要な栄養素なので、必要以上に制限すると健康を損なう恐れがありますので、極端な食事制限にはご注意下さい。

パルミトレイン酸を減らす食事

パルミトレイン酸』を減らす食事について考える前に、パルミトレイン酸の働きを知る必要があります。パルミトレイン酸は、40歳前後の中年層になると、皮脂成分として分泌される量が増える「不飽和脂肪酸」の一種ですが、実は若い頃からもともと体内に存在する脂肪酸です。

不飽和脂肪酸は、体内の血管細胞の健康を保ち動脈硬化を防いだり、血圧の低下、免疫の調節、悪玉コレステロールの減少など、人体に良好な作用をもたらす脂肪酸として知られています。

こうした不飽和脂肪酸の一種であるパルミトレイン酸が、何らかの理由で加齢とともに皮脂成分として分泌されることで、加齢臭の原因となるノネナールが増えてしまうわけですが、本来の不飽和脂肪酸の人体への作用を考えると、パルミトレイン酸の摂取を減らすということが果たして私達の健康にとって有益なのか、と考えるとかなり不安があります。

こうした点を踏まえてパルミトレイン酸を減らす食事については、以下ページの食品リストを参考にして頂ければと思います。
参考:「パルミトレイン酸」を多く含む食品ベスト50の成分表

繰り返しとなりますが、脂肪酸そのものは人体に欠かせない物質なので、個別の脂肪酸の摂取を制限することは健康にも有益とは言い難いですし、実際問題難しい(様々な食材に少しずつ含まれている)。

現実的な食事による加齢臭の対策としては、パルミトレイン酸そのものの摂取を制限することを考えるよりも、パルミトレイン酸を酸化させる「活性酸素」や「過酸化脂質」の発生を減らす食事を心がけるほうが有効であると考えられます。

活性酸素や過酸化脂質は加齢臭だけでなく、人の老化を促進する物質でもあるため、これらの発生を抑制することは、アンチエイジングの観点からも非常にメリットがあります。



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