視床下部の働き

視床下部とは脳内にある組織の名称で、自律神経系や内分泌系など、生命維持に欠かせない様々な機能の中枢をコントロールする、司令塔的な組織です。視床下部の働きと、「自律神経系が乱れると女性ホルモンのバランスも乱れる理由」などをご紹介します。

視床下部の働き

  • 自律神経系を調節する『自律神経中枢』である
  • 内分泌系を調節している『内分泌中枢』である
  • 摂食欲求を促進・抑制する、『摂食中枢』であり『満腹中枢』でもある
  • 喉の渇きを感じさせる『渇中枢』である
  • 性ホルモンの分泌を調節する『性中枢』である
  • 怒りや悲しみ、恐怖、喜びなどの感情をコントロールする『情動行動の中枢』である
  • 睡眠と覚醒をコントロールする『睡眠中枢』である

各機能同士の影響

視床下部は自律神経系、内分泌系、睡眠中枢など、実に様々な生体機能の中枢であることがわかります。そのため、各機能同士は密接に影響を与え合い、ある機能が何らかの原因で障害を受けたり故障を起こすと、他の機能にも影響が生じてしまうのです。

例えば、ストレスを受けると自律神経系が乱れて、同時にホルモンバランスを乱し、睡眠障害を起こし、お腹が空いたり喉が渇いたりと、他の中枢機能にも影響を与えます。

このように、視床下部が支配するそれぞれの機能は、お互い影響し合う関係であると言えます。

ストレスの影響

視床下部が支配する機能に最も広範に影響を与える要因はストレスです。

ストレスは、自律神経系の興奮と内分泌系(特にHPA系)の働きを促進させ、アドレナリンノルアドレナリンコルチゾールなど様々なストレスホルモンを分泌させます。

また、ストレスを受けると、睡眠や食欲、性欲などは抑制され、変わりに怒りや悲しみと言ったネガティブな感情が想起されます。

女性のホルモンバランスの乱れ

視床下部の働きを表す一例として、女性ホルモンが乱れてPMS(月経前症候群)を起こす流れを挙げます。

女性ホルモンであるプロゲステロンエストロゲンは、視床下部に支配される内分泌系のホルモンです。これらの女性ホルモンの分泌が乱れるとPMS(月経前症候群)の症状が悪化することが知られています。

視床下部で分泌が支配される女性ホルモンは、他の中枢機能の乱れによって、分泌量が乱れてしまいます。例えばストレスによって自律神経系の働きが乱れると、女性ホルモンの分泌バランスも影響を受けます。また、睡眠が不足すればやはりホルモンバランスが乱れやすくなります。

photo credit: jpappsdl Brain Training Day – brain power – Android & iOS apps – Free (license)



author :

★参考になったと思ったら是非ソーシャルメディアでシェアしてください!