肩こりとセロトニンの関係

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ふと気が付くと、肩のコリを感じる今日このごろ。そんな肩のコリの原因には、セロトニン不足が関係していることがあります。セロトニンが不足すると肩こりを起こしてしまう理由をご紹介します。

肩こりが起こる理由

そもそも肩こりが起こる最も大きな原因は『血行不良』です。では、血行不良が起こる原因は、というと多岐に渡ります。血行不良を起こす原因のうちのいつくかが、セロトニンの不足によって起こる可能性があるため、セロトニン不足が肩こりの原因になるとも言えるわけです。

セロトニン不足で血行不良が起こる原因

肩こりが起こる最大の原因は、血行不良が考えられますが、血行不良が起こる原因は実に様々です。 血行不良を起こす原因のうち、セロトニン不足が関係している場合があるものをご紹介します。

姿勢が悪い

セロトニンは、体の筋肉に作用して運動機能を調節する働きを持っています。中でも抗重力筋という体のバランスを取るために働く、お腹(腹直筋)、太もも(大腿四頭筋)背中(脊柱起立筋)、おしり(大臀筋、だいでんきん)、ふくらはぎ(下腿三頭筋)などの筋肉はセロトニンが自律神経系に作用することで保たれており、セロトニンが不足すると、この抗重力筋の働きが弱くなり、無意識時に正しい姿勢を保つことが困難になり、猫背のような悪い姿勢になってしまうのです。

悪い姿勢と言うのは、人の体の中にある臓器や血管を圧迫しやすいため、圧迫された箇所では血行不良が起こりやすくなり、これが肩こりの原因になると考えられるのです。

セロトニンと姿勢の関係について詳しくは、『猫背や姿勢が悪いのはセロトニン不足かも』を御覧ください。

体温が低い

日本人の深部体温の平均値は37℃と言われています。深部体温とは、脳や内臓など体の中心部の温度のことです。人の体温は、自律神経系の働きによって、日中は高く、夜間は低くなるよう変動しています。

ところが、自律神経系のバランスが乱れると、体温の変動が正しく行われなくなることがあります。中でも、慢性的に体温が低く、平熱が36度以下の状態が続くと、『低体温』と言われる状態になります。低体温の人に起こりやすい症状は、免疫の低下、基礎代謝の低下、疲れやすい、筋肉量の低下などの他、血行不良があります。

低体温は血行不良を生み出すため、肩こりの原因となるのです。

この低体温により起こる血行不良と、それによって起こる肩こりも元を辿るとセロトニンの不足があります。これは、低体温の原因の一つである自律神経系のバランスの乱れは、セロトニンの不足によって引き起こされることがあるためです。

セロトニンは、自律神経系のうち、交感神経系に作用しており、交感神経系の働きを通じて、前述の抗重力筋やその他にも体の様々な臓器へ影響を与える神経伝達物質です。セロトニンが不足すると、交感神経系への作用が弱まり、そのことが自律神経系のバランスの乱れに繋がり、そのことが、人によっては肩こりのような症状が現れる原因となるのです。

座りっぱなし

外で狩りや田植えをしなくなった現代人は、日中殆どの時間を机の上で過ごします。座りっぱなしのこの生活は、姿勢が長時間固定され続けるため、血行不良を引き起こす現代社会の大きな問題でもあります。
また、パソコンなどを使ったデスクワークでは、座りっぱなしによる血行不良と眼精疲労の相乗効果で、肩こりを悪化させてしまいます。

長時間同じ姿勢で座り続けると、いわゆるエコノミークラス症候群の危険もありますので、一時間に一回程度は、トイレに立ったり、背伸びをして気分転換をするなどして、血行不良が起こらないようにしましょう。

慢性的なストレス

ストレスは、肩こりの大敵です。人はストレスを感じると、ノルアドレナリンコルチゾールと言った交感神経系を興奮させるホルモンや神経伝達物質を分泌させます。交感神経系が興奮すると、筋肉が収縮して、集中力が上がったり、運動能力が高まる一方、血管が収縮することで血行が悪くなります。

スポーツや体育で運動をするときのように、一定時間の交感神経系の高まりは、体の健康にとって非常に有益なのですが、現代人が多く抱える種類のストレスは、人間関係が起因するストレスであることが多く、それは寝ても覚めても頭のなかから離れないタイプのストレスになりがちです。

こうした慢性的なストレスを抱えると、一日中交感神経系が興奮し続ける状態になり、一日中血行不良の状態が続くことになります。さらに注意しなくてはならないのが、慢性的なストレスはセロトニンの不足に繋がるという点です。

ノルアドレナリンやコルチゾールによって過度に交感神経系が興奮すると、脳内のセロトニン神経は自律神経系のバランスを保つために働き、交感神経系を鎮静させるためにセロトニンが分泌されます。交感神経系の興奮が長期間続くと、セロトニン神経も次第に疲弊して、終いにはセロトニンが不足する事態に陥ってしまうのです。

こうしてストレスは、交感神経系を興奮させて血行不良を招くことで肩こりが起きる原因になるだけでなく、長い目で見ると、セロトニン不足を招くことで、自律神経系のバランスまで損なってしまうことで、やはり肩こりの原因になってしまうのです。

ものをよく噛まない

セロトニンは、歩行や呼吸のような一定のリズムを刻む運動、いわゆる無意識に行うリズム運動に作用します。食事のときに食べ物を噛む、咀嚼もその一つですが、実は食べ物をよく噛まない人は、セロトニン神経が衰弱している場合があります。

特に近年は、インスタントフードや加工食品が横行していますから、以前よりも食べ物も全般的に柔らかく、食べやすいものが増え、噛む必要がないゼリー状の栄養食品なども人気です。

食べ物をよく噛まないと、セロトニン神経への刺激が減って、セロトニン不足の原因となることがあります。「一口30回」とよく言われますが、よく噛むことは肩こりの解消にも効果があるのです。

睡眠不足

睡眠中は副交感神経が優位に働き、血管は拡張して血行はゆっくりとなり、血行が良い状態になって血管などの細胞も修復されます。ところが睡眠不足の場合、血管の修復もおろそか、血行が良い状態も短くなり、血行不良による肩こりを起こしやすくなります。

また、睡眠不足は、日中の自律神経系の働きを乱す大きな要因となり、自律神経系の乱れがセロトニン不足を招きます。さらに、睡眠が不足するとストレスが解消されずに溜まりやすく、ストレスの慢性化によるセロトニン不足を助長させてしまいます。

こうしたセロトニン不足によって起こる肩こりを改善するには、セロトニンを増やすことが一番です。セロトニンを増やすには、『セロトニンを増やす方法』をご覧ください。

photo credit: Big Eyes Cat (license)



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