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音楽でセロトニンを増やすには、『3通りの方法』があります。1.音楽を聞く、2.音楽を演奏する、3.歌を歌うです。人の脳は心地良いと感じたときにα波が分泌され、心身がリラックスして、セロトニンの分泌が促進されるため、α波を出す音楽がセロトニンを増やすためには効果的です。

音楽と脳波について

人が日中起きているとき、主に二つの脳波が現れます。

脳波の種類や特徴について詳しくはこちらをご覧ください。

β波(ベータ波)
人が日中の活動しているときの脳波は、β波(ベータ波)が優勢で、脳が覚醒し活発に活動している状態です。

β波が出やすい状態とは、興奮したり、ストレスを受けてイライラしたり、緊張したりしているときで、ノルアドレナリンコルチゾールなどのストレスホルモンが分泌され、交感神経系が優位に働いています。

β波が分泌されているときは、言わば脳が不快な感じを受けているときで、セロトニン神経の働きは高まらず、ストレスホルモンが優位に働きます。

α波(アルファ波)
日中でも、仕事の休憩中などには脳や体がリラックスして、副交感神経系が高まります。このときの脳波はα波(アルファ波)が現れることがあります。

セロトニン神経の働きが活性化されるのは、このα波が現れているときで、記憶力やひらめき、想像力などが高まりやすくなります。

また、α波が現れているときは脳内の快感物質であるベータエンドルフィンが分泌されやすく、痛みやストレスの軽減、気分の高揚、幸福感、免疫力の強化、脳の活性化などの効果があります。

つまり、音楽でセロトニンを増やしたいなら、脳がリラックスして心地良いと感じる、α波が現れる状態を作り出すことが出来れば良いのです。

音楽を聞いてセロトニンを増やすには

セロトニンを増やす音楽とは、前述の通り脳波のα波が現れるような心地よい音です。その中でも、私達人間が自然の中から生じたことを思い出させてくれるような、雨の音、風の音、川の流れ、鳥や虫の鳴き声など、本能で心地よさを感じる「音」というのが、自然界には多数存在します。

1/fゆらぎを聞く

1/fゆらぎ(えふぶんのいちゆらぎ)とは、人が本能で「心地良い」と感じる、自然界の音や光、風などのゆらぎのこと。川の音、波の音、雨音、そよ風などに含まれると言われています。

1/fゆらぎがある音や振動などを感じると、α波が発生して心地良いと感じやすくなります。

1/fゆらぎは意図的に作ることが難しく、川のせせらぎや滝の音のように、言わば自然の作り出した偶然の産物としてですが、人が作ったものでも稀に1/fゆらぎが発生することがあります。

歌手
人の歌声にも1/fゆらぎが含まれていることがあります。
美空ひばり、宇多田ヒカル、MISIA(ミーシャ)や徳永英明、最近のアーティストではAimerなどが該当すると言われています。こうした1/fゆらぎを含む歌声は、トレーニングでは出すことが出来ない、『天賦の才』であるといえます。

クラシック音楽
クラシック音楽を聞くと、とてもいい気分になることがあります。そうした音楽には1/fゆらぎが含まれていることがあります。バッハやモーツァルトの音楽には1/fゆらぎが含まれているそうです。

こうしたクラシックの名曲も、意図して1/fゆらぎが含まれているわけではなく、偶然の産物ですが、もしかすると偉大な作曲家は、人が心地良いと感じる「何か( =1/fゆらぎ)」を本能的に知っていたのかもしれません。

電車
電車に乗ると何故か眠たくなる、そしてウトウト眠ると「とても気持ちがいい」のは、電車のガタンゴトンの音や振動に1/fゆらぎが含まれているためだと言われています。電車が奏でる独特な音もセロトニンを増やしてくれるのです。

α波がでやすい音楽を聞く

α波が出やすい音楽は自然系、ヒーリング系と言われるような音楽だと言われています。

但し、人によって「心地良い」と感じる音楽は異なります。そのため、人によっては例えばヘビメタでも心地良いと脳が感じれば、α波が出ることがあると言われています。逆に、ヒーリング系の音楽が万人にα波を出してくれるとも限りません。

目をつぶるって聞く

α波は目を閉じることで、現れやすくなります。音楽を聞きながら目を閉じれば、よりセロトニンの分泌を促進出来るでしょう。但し、心地よすぎて眠ってしまうと、セロトニンの分泌は止まりますのでご注意下さい。

音楽を演奏してセロトニンを増やすには

脳のセロトニン神経は、リズミカルな運動によって活性化されるという特徴があります。楽器の演奏や歌唱でセロトニンを増やすには、一定のリズムを刻むことを意識すると、セロトニンを増やしやすくなります。

音楽のテンポはあまり速いものよりも、平常時の心拍数と同じくらいの60~80程度、ややゆっくり目のテンポの曲が良いでしょう。

楽器を叩く
太鼓やドラムのように一定のリズムを刻む動きをする打楽器はセロトニンを増やすのに有効です。

楽器をひく
バイオリンやギターのような弦楽器も、一定のリズムで引くことでセロトニンの分泌を促進出来ます。また、ピアノのような鍵盤楽器も一定のリズムを取りやすい楽器で、セロトニンを増やしやすい楽器です。

楽器を吹く
トランペットや笛など、息を吹いて演奏する楽器は、セロトニンを増やす効果が特に高いと言えます。こうした楽器の多くは、息を吹くときに腹式呼吸で息を吐きます。腹式呼吸をすることで、息が長く、強く吐くことが出来るからです。

セロトニン神経は、呼吸によっても活性化されるため、楽器をリズム良く吹くことで、呼吸からもセロトニンの分泌を促進する効果が得られます。

歌唱でセロトニンを増やすには

楽器を使うのは誰でも出来ることではありませんが、歌を歌うのは万人が誰でも出来る、手軽にセロトニンを増やせる手段です。特に日本人なら身近にカラオケがあります。

セロトニン神経は、呼吸や脈拍などの、一定のリズムで無意識に動く器官や体組織を支配する神経です。そのため、呼吸をするとセロトニン神経が活性化され、これを意識的に行うことで、より強くセロトニン神経が働く、活性化するわけです。

また、大声で歌を歌うことで、ストレス発散効果も期待できるため、ストレスが発散されることでもセロトニン神経の働きを正常化する効果が期待できます。

カラオケで歌を歌うときの呼吸によって、セロトニン神経が活性化しセロトニンの分泌を増やす効果が期待できます。また、リズムに乗ってテンポ良く手や足、体を揺することでも、リズム運動によってセロトニン神経を刺激することが出来ます。腹式呼吸をするとさらに効果が高まります。

詳しくは『カラオケでセロトニンを増やす』をご覧ください。

photo credit: Monkey Mash Button Feb 25 (license)