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最近やる気がでない、ストレスがたまっている、以前は楽しめたことが楽しめなくなった。そうした症状はノルアドレナリンが不足しているサインかも知れません。ノルアドレナリンは、物事へのやる気や集中力を生み出す役割をしている脳内の神経伝達物質です。ノルアドレナリンを増やすには、一体どうすればよいでしょうか。

ストレス社会とノルアドレナリンの枯渇

現代社会は、何かとストレスの多い社会です。 ノルアドレナリンはストレスに反応して分泌されるため、元来、現代のストレス社会はノルアドレナリンが分泌されやすい社会であるとも言えます。

ところが、慢性的なストレスに晒されることでノルアドレナリンが分泌され続けると、ノルアドレナリンが減少・枯渇してしまうことがあります。

ノルアドレナリンの分泌が減ると、ストレスに抗う力が弱くなり、意欲の低下や抑うつ症状など、心身に様々な悪影響が生じる可能性があります。さらに厄介なことに、ノルアドレナリンが不足した状態でストレスを受けると、ストレスに対して過剰な反応を示しやすくなります。

すると、ちょっとした事でもイライラしたり、怒ってキレやすくなったり、悲しくなって泣いてしまったり、感情のコントロールが難しい状態になってしまいます。

詳しくは『ノルアドレナリンが不足すると』をご覧ください。

ノルアドレナリンは少なすぎても増えすぎてもダメ。バランスが重要

ノルアドレナリンは、減りすぎると意欲を失い、クヨクヨしやすいなどネガティブな影響があります。逆に過剰に分泌されすぎると興奮して怒りっぽくなったり、イライラしやすくなったり、感情的になりすぎることなどがあります。

現代社会では、ノルアドレナリンを分泌することで身体のパフォーマンスを高める必要があるスポーツ選手や格闘技選手などを除いて、ノルアドレナリン自体が不要であるとさえ言われることがあります。

しかし、生活の中でノルアドレナリンが正常に分泌されることでもたらされる好影響として、判断力/注意力/集中力などのアップ、記憶力や学習能力のアップ、ストレスへの順応とストレス耐性のアップ、抗うつ作用、性格の安定化、などの効果が見込めます。

つまり、ノルアドレナリンの分泌にはバランスが重要ということです。では、ノルアドレナリンがバランス良く分泌されるためには、どうすればよいでしょうか。

セロトニンがノルアドレナリンの暴走を抑える

実は、ノルアドレナリンをバランス良く分泌するためのヒントは、ノルアドレナリンと同じく脳内の神経伝達物質として働くセロトニンにあります。セロトニンとノルアドレナリン、そしてノルアドレナリンの前駆体であるドーパミンの3つの神経伝達物質は、心身への働きの重要性から三大神経伝達物質とも呼ばれます。

また、これらの3つの物質はお互いに影響を与え合っていて、中でもセロトニンはノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑えて心のバランスを整える作用があリ、脳内の司令塔的なポジションです。

つまり、セロトニンを増やすことで、ノルアドレナリンの過剰分泌と、過剰分泌後の減少・枯渇を防ぐことが出来ると考えられます。セロトニンについては、『セロトニンとは』をご覧ください。

現代社会では、ストレスを完全にゼロにすることは難しいことですから、解消したり発散することで、ストレスをためすぎないようにする工夫をすることで、ストレスと上手く付き合う必要があるのかもしれません。

ノルアドレナリンのバランスを保つには

減りすぎても増えすぎても良くないノルアドレナリン。ノルアドレナリンは、ストレスに反応して分泌されるため、バランスを保つには、ストレスを溜めすぎないことが重要です。ストレスの解消には、以下のようなポイントを心がけると良いでしょう。

セロトニンを増やす方法を実践する
ノルアドレナリンによる暴走を防ぐセロトニンを増やすことで、ノルアドレナリンの働きを正しく保つことが出来ます。セロトニンには心を鎮静させることでストレス耐性を高める作用があり、ノルアドレナリンが過剰に分泌されるのを防ぎます。

運動する
運動にはストレスを解消する効果や、ストレスへの耐性を高める効果があります。

睡眠をしっかりと取る
睡眠は優れたストレス解消手段の一つです。逆に睡眠不足になると、ストレスが溜まりやすいため、昼間に眠気を感じる場合などは昼寝などで睡眠不足を補うことで、ストレスや疲労を解消することができます。

趣味に没頭する
好きな事に没頭している間は、意欲的に行動することができ、ノルアドレナリンの前駆体であるドーパミンの分泌を増やす効果が期待できます。

食品から原料を摂取する
ノルアドレナリンの原料である、チロシンフェニルアラニンなどのアミノ酸を摂取することで、ノルアドレナリンの分泌量を増やす効果が期待できます。チロシンやフェニルアラニンは、牛乳、大豆(大豆製品)、かつお、しらす干し、小豆、肉類、魚介類など、タンパク質を多く含む食品に豊富に含まれています。また、ビタミン類や鉄分などのミネラル類もバランスよく摂取するとよいでしょう。


このコーナーでは、ノルアドレナリンについての話題を全5ページで紹介しています。

photo credit: Depression (license)