『理想の睡眠時間』の結論

結局、何時間が理想の睡眠時間なのか?
ここまで、その人にとっての理想の睡眠時間を知るための情報を幾つか紹介してきました。
最後に、この理想の睡眠時間に関する結論を述べたいと思います。

重要なのは睡眠の質である

先の統計データでは、『長生きするのに最適な睡眠時間は6.5時間~7.5時間』と結論付けをしました。データの信ぴょう性はさておき、人はとかく、『長く眠るほど健康に良い』と考えがちですが、統計データが示唆しているのは、睡眠時間が長ければ長いほど、理想の睡眠時間に近づくか、といえば『No』であるということです。
(※データでは一定時間以上の睡眠習慣は、特定の疾患リスクを高めるなど、寿命に影響が生じることが示されている。)

つまり、一般的な『睡眠を長時間取ることは健康に良い』という認識は誤っている可能性があるのです。

一方で、『ある人の睡眠時間が長生きに最適と言われる6.5時間~7.5時間であるならば、それは理想の睡眠時間であるか』といえば、これも『100%イエスである』とも言えません。毎日浴びるように酒を飲んで気絶したように7時間眠る生活や医師から処方された睡眠薬で無理やり取る睡眠が、理想的だとは誰も思わないでしょう。

結局、『睡眠にとって最も重要なことは何か』といえば、『時間の長短』ではなく『睡眠の質』にこそ、その本質が隠れているのです。同時に、『睡眠の質』を良くしたり悪くするのは、その人の生活習慣に原因があるということも忘れてはいけません。

つまり、睡眠と言うのは、質が伴わなければ、脳や体の疲れを取る、ストレスを解消する、病気を予防する、記憶を整理し定着させる、などといった、睡眠の効果が得られず、睡眠本来の役割を果たすことも出来ないのです。

例えば、いつもリラックスして眠ることが出来る自宅のベッドと、工事現場の横で酔い潰れて眠ってしまった日の睡眠は、同じ時間だけ眠ったとしても、得られる効果に差があるであろうことは明白です。

睡眠の質が悪いと起こる睡眠不足症候群

睡眠は『何時間眠ったか』よりも『睡眠の質』が重要であることを裏付けるかのようなことがあります。

今、日本を始め世界各国で、一定の睡眠時間を確保しているはずなのに、睡眠満足度が低い『睡眠不足症候群』という症状を感じる人が増加しているそうです。実は、睡眠不足症候群は、『理想の睡眠時間』として紹介した『6.5時間~7.5時間の睡眠』をとっている人々でも起こりえる症状なのです。

つまり睡眠不足症候群の発生と睡眠時間が長いか短いかは、必ずしも一致せず、睡眠の質の善し悪しによっては、誰にでも起こりうる症状なのです。

不規則な生活リズム、乱れた食生活、寝る直前までパソコンやスマホ、コーヒーや寝酒、逃れることが出来ないストレス。睡眠の質を悪化させる原因は私達の身の回りに満ち溢れているのです。


photo credit: MPhil Dissertation (license)



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