起立性調節障害は乗り物酔いをしやすい

乗り物酔いは自律神経系のバランス、つまり交感神経系と副交感神経系のバランスが悪いと起こりやすくなります。起立性調節障害は自律神経系のバランスの乱れが原因で起こりやすい症状ですから、起立性調節障害を起こしている子どもや乗り物酔いをしやすい傾向が見受けられます。

乗り物酔いが起こる原因

車やバスなど乗り物の揺れ、アクセルとブレーキなどの速度の変化が自律神経系を乱し、頭痛や吐き気、めまいなどを起こします。

乗り物酔いは、身体の平衡感覚を司る耳の中にある『三半規管』の働きが狂うことによって起こります。三半規管は人の身体のバランスを取る器官です。スイカ割りのときにバットをおでこと地面につけて回転してから歩くと真っすぐ歩けなくなるのも、三半規管が一時的に狂うためです。

三半規管が狂うと平衡感覚を失い、真っ直ぐ立つことはおろか、立っているとめまいやたちくらみを起こします。

乗り物酔いの薬は抗ヒスタミン剤が用いられることが多いです。

起立性調節障害は自律神経系が弱い

起立性調節障害の症状が現れる人は、そもそも自律神経系に乱れが生じている場合が多いため、乗り物に乗ると三半規管の狂いから、めまいや吐き気を起こしやすくなります。

起立性調節障害を持つ子どもの中でも、特に注意が必要なのが、家庭に車がなく、普段乗り物に乗る機会が少ない子どもの場合です。

起立性調節障害が起こりやすい小学生高学年や中学生の時期は遠足や修学旅行などで慣れないバスや電車に長時間乗る機会があります。起立性調節障害の子どもが普段乗り慣れない乗り物に長時間乗ると、乗り物に慣れている子どもよりも乗り物酔いを引き起こしやすくなる可能性がありますので、事前に先生に相談するなどして対策しておいたほうが良いでしょう。

また、過去に乗り物酔いを起こした経験の想起や、バスやタクシーのような独特の匂いなども乗り物酔いを起こすきっかけになる場合があります。

映像酔いや3D酔いも起こしやすい

起立性調節障害の場合、乗り物だけでなく、映像にも注意が必要です。

近年は映像技術の発達がめざましく、遊園地のアトラクションや映画館などで3D体験ができる映像が増えました。また、VR(仮想現実)技術を用いた商品も続々と販売されるようになり、VRを体験する機会も身近になりつつあります。

3DやVRは例えば空を飛んだり崖から落ちたりするのを現実の出来事のように脳が錯覚を起こしやすいため、自律神経系も現実と同じような反応を起こす場合があります。

起立性調節障害の場合、こうした3D映像などでも乗り物酔いに似た映像酔いを起こしやすく注意が必要です。映像を見て気分の変調を感じた場合は、3DメガネやVRゴーグルの使用を直ちに中止しましょう。

また、3DやVRでなくとも、没入感の高い映像などでは映像酔いを起こす場合があります。

photo credit: Transformer18 Message (license)



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