人にはそれぞれ気になるにおいの部位があったり、なかたっり・・・。 近頃は男女問わず、自分のにおいを気にする人が増加しているそうです。少し前までは、においを気にするのは若い女性でしたが、近頃は「スメハラ」なんて言葉も聞くようになりました。特にニオイが気になるところとして、わき、足の裏、頭のにおいが注目されています。ここでは特ににおいが気になる「わきのにおい」、「足の裏のにおい」、「頭のにおい」に焦点をあてて、においの特徴を説明していきます。

ニオイの特徴

体臭と一概にいっても人により気になる部位は異なります。また男女間、年齢層によっても異なってくるかもしれません。

ではどこのにおいが一番に気になりますか?わき?それとも足?それとも?頭?と質問すると・・・。 そうです!まさに多くの人がわき、足の裏、頭と回答します。

ではなぜ、わき、足の裏、頭のにおいは臭いやすいのでしょうか?<わき・足の裏・頭それぞれに、においの特徴があります。特ににおいの気になるわき・足の裏・頭ごとに説明していきます。においの原因を知り、においの対策にお役立て下さい。

わきのにおい
アポクリン腺が多く、皮膚常在菌が多いという特徴があります。アポクリン腺からでる汗は臭いやすいく、ひどいとわきがとなります。さらに、汗と皮膚常在菌の組み合わせも悪臭を発する原因となります。
アポクリン腺と皮膚常在菌が多いという状況はは相当ニオイに気をつけなくてはいけない組み合わせといえます。主なにおいの成分はわき独特のニオイである「3-メチル-2-ヘキセン酸」、強い酸化臭であるビニルケトン類などです。
尚、衣服が黄ばむのは、アポクリン腺からでる汗にリポフスチンという色素が含まれているためです。わきがは強い人ほど、リポフスチンが多く分泌されるため、衣服が黄ばむということが多いようです。
足の裏のにおい
足の裏はエクリン腺が非常に多く、角質が厚いのが特徴です。背中や胸と比較すると個人差はありますが、5~10倍とされています。また足は靴下・靴・ストッキングなどで覆われている時間が長いため、高温多湿の状態にいることが長い事が特徴です。
高温多湿の状態を作り出すと、それが原因でまた汗をかく、さらに高温多湿に・・・という悪循環が続くのです。
足の裏が臭う主なにおいの成分は、イソ吉草酸とされています。イソ吉草酸は汗の中に含まれるものではなく、高温多湿の状況により汗や脂などの分泌物が促進され、雑菌により汗や脂などの分泌物を分解する活動が盛んになり、イソ吉草酸が生み出されるわけです。
頭のにおい
頭のにおいは頭皮臭と頭髪臭により構成されています。では頭皮と頭髪の特徴を見ていきましょう。
まず頭皮は脂腺が発達していて、皮脂の分泌が多いことが特徴です。そして皮脂の分泌が多いことでフケが多くなります。このフケ自体ににおいは無いのですが、毛髪が多く密集しているために、フケがたまりやすくなり(頭髪にからみやすい)、時間の経過で、悪臭へと変化するのです。
尚、頭皮が臭う主なにおいの成分は、アルデヒド類、脂肪酸などとなります。
次に頭髪ですが、毛髪は周囲のニオイを吸着・凝縮し、更に頭皮からのにおいも吸着・凝縮し、においをため込みます。そしてこの周囲からのにおいと頭皮からのにおいを濃縮して発散することで、きつい臭いが発生するわけです。
頭のにおいは頭皮臭と頭髪臭の二つが入り混じった臭いが特徴です。

ちなみに女性よりも男性の方が、一般的に体臭が強いとされています。それは体臭の原因となる物質を男性が多く含んでいるためです。

また女性ホルモンは皮脂腺や汗腺を抑制する働きがあり、活性酸素の発生を抑える働きがあるためとされています。

このページではにおいが気になる部分として、わき・足の裏・頭について臭いとの関係、発生原因を説明してきました。わき・足の裏・頭の臭いが発生するメカニズムを理解して、是非におい対策にお役立てください。

photo credit :Barney Moss