自臭症(自己臭症)をご存知でしょうか?
自臭症とは実際は体臭、口臭などの臭いが大してしないにも関わらず、自分は恐ろしく臭いと思い込んでしまっている症状のことを言います。

自分は臭いと思い込み、他人のちょっとした仕草にも過剰に反応してしまったり、とにかく自分のにおいが気になって仕方がない精神状態になってしまいます。

歯科医院に口臭外来というのがあり、そこに通う患者さんで実際はそこまで臭くない方でも、過剰な程に口臭を気にする方の割合が非常に高いそうです。
加齢臭などの体臭を気にする方にもあてはまる要素が多いかもしれません。
このページでは自臭症ついて考察していきます。

自臭症になる原因

そもそも自臭症に陥るのは、他人から体臭・口臭について「くさい」などといわれてた、「くさい」と思わせる行動をされたことがあったりするとそれがトラウマとなり、自臭症になるケースが多いようです。

ただし、たまたま汗をかいたまま放置していてにおいがきつかったり、体調が悪くて胃の調子が悪かったり、においの強い食事をした直後だったりした場合に周りの人から「くさい」とたまたまいわれた場合で、自臭症になってしまったら本当に目も当てられません。

自分のにおいは自分では客観的な判断をすることが難しいのはわかりますが、実際は深刻に悩むほどでのケースではない場合も多々あります。

口臭にかんしては数千円で口臭を測定する道具は手に入りますので、口臭が気になる方は購入して口臭をチェックしてもいいかもしれません。

体臭を測定する器具が普及するれば客観的な判断にも困らないのですが、まだまだお値段が高いです。家族など気が置けない人に客観的にチェックしてもらうのがいいかもしれません。

自臭症との向き合い方

周りの言動、行動に過敏になることはあるけども、学校や会社にいって通常の生活をおくることが出来ている方はまだ軽度な自臭症かもしれません。
この段階でしたら、体臭が気になる方は皮膚科などに、口臭が気になる方は歯医者に相談してみては如何でしょうか? ※体臭専門の病院はかなり少ないため、総合病院で相談するといいかもしれません。歯医者は口臭外来を診察する医院も比較的多いようです。

他人が気になり外出する事が困難で、自分を必要以上に攻め立ててしまうような状況の人はかなり重度といえます。この場合は精神科に相談することが解決の近道になることもありますので、気になる方は受診してみてください。
なお自臭症を診察する病院は「自臭症+探したい地域名」(例:自臭症 東京都)で検索すると簡単に見つける事が出来ます。

自分や周りの方で自臭症に「あてはまるかも・・・」という方がいましたら、まずは医療機関に相談してみてください。 悩んでいる間に、解決・完治することはありませんので、まずは第一歩を踏み出してみて下さい。

photo credit :Courtney Carmody