二日酔いの原因となるアセトアルデヒドと二日酔いの予防法について

アセトアルデヒドは人体にとって有害な物質で、飲酒などによるアルコール類の摂取後に、体内でエタノールの中間代謝物として生成されるアセトアルデヒドは、悪酔いや二日酔いなどの原因として知られています。さらに、アセトアルデヒドには発がん作用が有るため、飲酒によって膵臓がん、口腔がん、食道がん、咽頭がん、大腸がんなどの発症率が高くなると考えられています。人体内でのアセトアルデヒドの代謝量は、人種や体質、性別によって先天的な差異があります。

お酒を飲むとアルコールで発生するアセトアルデヒド

お酒を飲んで体内にアルコールが入ると、アルコールは肝臓で分解されます。アルコールが分解される際、毒性のあるアセトアルデヒドを発生させます。このアセトアルデヒドは、いわゆる二日酔いの原因になる物質です。また、住宅建材などから放出されるアセトアルデヒドはシックハウス症候群の原因になるとされています。

アルコールは肝臓でアルコール脱水酵素(主経路,ADH,95%以上が肝臓に存在する)、カタラーゼ(副経路)、MEOS(副経路)によってアセトアルデヒドへと分解され、その後アルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって酢酸へと分解され血中へ排出され、最終的には水と二酸化炭素へ分解されます。

酢酸は末端組織でエネルギーとして消費されます。酢酸には血管拡張作用があり、また、酢酸から脂肪酸が合成されるため、多量の飲酒は高脂血症(血中に含まれる脂質が過剰になる疾患)を発症しやすくなることが分かっています。

分解する酵素の活性型と不活性型
アセトアルデヒドを酢酸へ分解する、アルデヒド脱水素酵素(ALDH)には活性型不活性型があり、人により個人差があります。

  • 活性型:活性型を多く持つ人は酔いにくい、お酒に強い人
  • 不活性型:不活性型が多い人は酔いやすく、二日酔いを起こしやすい
  • 下戸:フラッシャー(flusher)と言われる活性型をほとんど持たない人はいわゆる下戸の人です。下戸はアセトアルデヒドをほとんど分解することが出来ない人で、日本人ではおよそ10%の人が該当し、親から子へと遺伝します。下戸の人に無理やりお酒を飲ませては絶対にいけません。最悪の場合、急性アルコール中毒を発症して死に至ります。

アセトアルデヒドの血中濃度が高まると、顔面紅潮(顔面発赤)、動悸、頭痛、悪心(嘔気)、嘔吐などの、酒酔いの中毒症状が現れます。アセトアルデヒドは肝臓細胞を傷害し、肝線維化(肝硬変等の過程で起こる症状)を促進します。

アセトアルデヒドによる二日酔いを防ぐには

二日酔いしやすい人が二日酔いを防ぐにはいくつかのコツがあります。

二日酔いを防ぐ食物や栄養素

まずは食物や栄養素として、以下のようなものが二日酔いに効果的です。カテキン,カフェイン,セサミン(ゴマ)ビタミンB群,ビタミンC,アラニン(シジミの味噌汁),クルクミン(ウコン),オルニチン,タウリン

また、コーヒーや緑茶はアルコールの代謝を促進し、アルコールとアセトアルデヒドの濃度を下げる効果があります。

空腹時に飲酒しない

空腹時に飲酒すると、アセトアルデヒドの分解が遅くなり、より早く、より長く酔いやすくなり、肝障害も起こしやすくなるため、食事をしながら飲酒したほうが良いです。

水分と塩分補給

アルコールには利尿作用があり、飲酒によって大量の水分塩分が尿や汗として排出されるため、脱水症状を起こしやすく、これも二日酔いの原因となるため、チェイサーなどで水分補給をすると良いです。水分と塩分を同時に補給するという意味では、ポカリスエットや味噌汁などが適しています。
(ちなみに、ポカリスエットで酔いが回りやすくなるという根拠は無い模様)

また、〆のラーメンなどを体が欲するのも、飲酒により水分と塩分が失われた結果であると言えます。

脂肪分をとる

脂肪は血中にアルコールが放出される時間を遅らせる効果があり、ナッツ類などの脂質の多いおつまみなどで、悪酔いや二日酔いを防ぐ効果が期待できます。

アルコールの分解と代謝の促進する

アルコールの代謝と分解を促進するのは、ビタミンB類を豊富に含むゴマ、玄米、ヘパリーゼなどの栄養ドリンクと、クルクミンを豊富に含むウコン、カレーなどに含まれるターメリックなどです。

肝機能を強化する

ブロッコリー、ブロッコリースプラウト、キャベツ、カリフラワーなどに含まれるスルフォラファンという解毒酵素は、体内に取り込まれた毒素を解毒する作用があり、二日酔い予防に効果が期待できます。



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