衣服に染み付いた加齢臭を落とす洗濯の仕方

加齢臭ノネナールという原因物質によりニオイが発生します。加齢臭を抑えるには、ノネナールの発生を防ぐことが重要です。「衣服の洗濯」は「体の洗浄」と並んで加齢臭対策の最重要項目となります。加齢臭を防ぐための洗濯の仕方をご紹介します。

加齢臭の原因であるノネナールとは

ノネナールとは、皮脂成分が酸化する過程で発生するニオイ物質で、40代前後の中年世代になると増加しやすくなります。ノネナールは皮脂成分に含まれる「9-ヘキサデセン酸」という不飽和脂肪酸が活性酸素などによって酸化されることで発生することが分かっています。

ノネナールが中年以降特有の体臭である理由は、加齢によって9-ヘキサデセン酸の量が増えたり、体内で発生する活性酸素の量が増えることなどが挙げられます。

ノネナールは水に溶ける

加齢臭の原因物質であるノネナールは、「不飽和アルデヒド」という種類に分類される有機化合物の一種です。アルデヒドが何かを覚える必要はありませんが、アルデヒドは水に溶けやすい物質ですから、ノネナールそのものは洗濯をすれば洗い流すことができます。

ノネナールは洗えば落ちるのです。では、満員電車の中年サラリーマンから発せられるあのニオイは、一体何なのかというと、ノネナールを作り出す材料とも言える、9-ヘキサデセン酸など不飽和脂肪酸が衣服に残留してしまい、それらの脂肪酸が酸化することで新たなノネナールが生み出されていると考えられます。

皮脂は水に溶けにくい

ノネナールそのものは水に溶ける物質であるため、洗濯で本当に注意すべきはノネナールではなく、ノネナールを作り出す原因となっている『皮脂汚れ』が残留することです。

皮脂とはつまり油ですから、水とは混ざらず溶けにくい性質があります。衣服の繊維にこびり付いた皮脂が洗濯で落としきれずに残ってしまうと、その皮脂から新たなノネナールが発生します。そして、皮脂が落としきれていない服を繰り返し着ることで、皮脂汚れはだんだん蓄積していき、服から発せられる加齢臭はどんどん悪化してしまうのです。

つまり、加齢臭を抑えるための洗濯とは、皮脂汚れを落とすことこそが重要となるのです。

皮脂を落とす洗濯方法とは

衣服の皮脂汚れをしっかり落とすための洗濯といっても、あまり難しく考える必要はありません。洗濯は洗濯機が勝手にやってくれるわけですから、適切な環境や洗剤だけ事前に整えておけば良いのです。

弱アルカリ性の洗剤を選ぶ

皮脂汚れは酸化した脂肪酸が主な成分で酸性に傾いていますから、中和するために弱アルカリ性の洗剤が有効です。殆どの洗剤は中性か弱アルカリ性ですので、洗剤の成分表などを見て、弱アルカリ性のものを選ぶと良いでしょう。

液体洗剤を選ぶ

皮脂汚れを落とすには、水に溶けやすい液体洗剤が有効です。液体洗剤は水と混じって、衣服の繊維の奥にまで届くため、皮脂汚れをしっかりと落としてくれます。

水温は40℃前後

家庭の水道水は冷たすぎるため、洗濯にそのまま使うと洗浄力が低下してしまう原因になり、皮脂汚れが残ってしまう可能性があります。特に冬場は水道水がさらに冷たいので注意が必要です。

洗濯のときの水の温度は、40℃前後が皮脂汚れを浮かせて落としやすい温度です。洗濯機にお湯を直接給湯できない場合は、風呂からポンプで組み上げると良いでしょう。

ただ、残り湯を使う場合は雑菌が繁殖してしまう場合などもあるため、注意が必要です。また、入浴剤などを使っている場合は、ニオイが混じって嫌なニオイになる場合もありますので、洗濯に残り湯は不向きです。

ノネナールを作り出す原因となる、9-ヘキサデセン酸は不飽和脂肪酸の一種で、融点が比較的低いため、洗濯に使うを水道水よりも温かくすることで、服の繊維にこびり付いた皮脂汚れが浮き出しやすくなります。

酸素系漂白剤でつけ置き

襟元などの皮脂汚れがつきやすい部分に酸素系漂白剤を直接つけて、ぬるま湯で着け置きします。着け置き洗いする時間は汚れの具合で異なりますが、30分~1時間程度が一般的なようです。

加齢臭の原因となる皮脂汚れが付きやすいのは首周りやワキなど、毛穴がたくさんある部位ですから、そうした箇所を重点的に漂白すると効果的です。

洗濯槽を定期的に洗う

洗濯をする洗濯機そのものも重要です。洗濯槽には雑菌などが繁殖しやすいため、定期的に洗濯槽を掃除しましょう。

日頃の洗濯で皮脂汚れが落としきれないと、皮脂汚れは少しずつ衣服に蓄積していき、加齢臭がどんどん悪化する羽目になります。手間はかかりますが、肌着やワイシャツなど、直接肌が触れる衣服は特に念入りに洗濯をしましょう。

スーツなど洗いにくいものこそが加齢臭の発生源になる

中年男性の加齢臭がキツイ理由の一つに、同じスーツを連続して着ているというケースが挙げられます。

スーツは家庭では洗いにくいため、洗わず次の日もそのまま着てしまう人もいますが、スーツの首元などにも皮脂汚れは付着しますから、これが強烈な加齢臭を発する原因となってしまいます。

加齢臭の原因であるノネナールは洗えば落ちますし、皮脂汚れも洗剤をしっかりと選んで、適切に洗濯すれば防ぐことができますが、そもそもあまり洗わない衣服はノネナールがダイレクトで残り、プラス皮脂汚れも蓄積してしまうため、これこそが加齢臭の根本的な悪化原因とさえ言えるかもしれません。

スーツを着るサラリーマンが出来る加齢臭対策としては、

  • スーツは複数枚用意して、連続して同じものは着ない
  • スーツを脱いだらリセッシュやファブリーズなど消臭剤をかける
  • 風通しのいい場所で陰干しで乾燥させる

また、最近では家の洗濯機でも洗えるスーツも売り出されていますので、加齢臭が気になる場合は洗えるスーツを試してみるか、定期的にクリーニングに出すことなども検討しましょう。

加齢臭を中和する消臭剤を使う

加齢臭対策は、ニオイを消すことも重要ですが、消しきれないニオイを別のニオイと混ぜて中和して誤魔化すことも重要です。スーツや衣服にかける消臭剤を選ぶ際には、加齢臭を中和するニオイを選ぶ必要があります。

グリーン系やシトラス系の香料は加齢臭を中和する力が強く有効です。逆に、ムスク系やウッディ系の香料は効果があまり認められないかむしろ加齢臭のにおいをきわ立たせてしまいます。

消臭剤に限らず、香水や匂いのある化粧品なども同じことがいえますので、注意しましょう。



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