不眠症とは
不眠症とは、睡眠障害の一種で、「熟睡できない」「睡眠時間が短い」「眠りたくても眠れない」などの症状が慢性的になり、心身に不調が生じる病気です。
現代の日本では、『5人に1人が睡眠に関する問題を抱えている』とも言われるほど多くの人が不眠症に悩まされています。
不眠症かどうかの判断は、単に睡眠時間が短いという事だけでなく、寝起き後の不快感や、日常生活へ支障を来たす程度具合によって異なります。
総じて眠りに対する満足度に原因があるようで、短い睡眠でも満足を得れる人や10時間以上寝ても不満が残る人がいるように、個人差の非常に大きな病気です。
不眠症の原因
一般的に言われる不眠症の原因は
- ストレスや悩み
- お酒やタバコ
- 生活環境
- 身体的な疾病・疾患
- 精神的な疾病・疾患(うつ病、統合失調症など)
不眠症対策
不眠症対策をするにはどうすればよいでしょう。
不眠症には上記のように様々な原因が考えられます。
また、各個人により、症状も異なるため、一般的に治療の難しい病気であると考えられています。
不眠症の対策に必要なのは、決して安易に睡眠導入薬や不眠治療薬に頼るのではなく、根本の原因をそれぞれしっかりと把握した上で、個々人にとっての適切な対策が何なのかを探る事から始まります。
症状にあわせて、以下のような対策が有効であると言われています。
- 日中に心身に対する過度の興奮やストレスを掛けないようにする
- カフェインや香辛料・唐辛子に含まれる心身を興奮させたり刺激を与えたりする成分の摂取を控える
- 快眠グッズやアロマを利用する
- 適度に体を暖める
- アルコールやタバコの摂取を控える
- 生活のリズムを整える
- 食事に気を配る(→トリプトファンの項を参照ください)
不眠症対策について、
詳しくは >>『不眠症対策』のページへ
うつ病による不眠症とは
不眠症の原因の中で、特に多くの人が深刻な悩みを抱えていると言われる、うつ病などの精神的な疾病・疾患について詳しく説明していきたいと思います。
うつ病は現代では『心の風邪』といわれるほど、珍しくない病気になりました。
最近の研究報告では、うつ病の有病率は人口の1〜5%にも上るという事です。
うつ病になると多くの場合、不眠症に陥ります。
うつ病が不眠症を引き起こす原因は、うつ病の症状の一つであるノルアドレナリンやセロトニンといった脳内の神経伝達物質の働きの鈍化にあると言われています。
うつ病とセロトニンに密接な関わりがあることは、うつ病の治療薬である抗うつ剤にセロトニンの再吸収を阻害する作用のあるSSRIなどが広く用いられている事などからも明らかです。
セロトニン不足が不眠症の原因の一つ
うつ病の人が不眠症になる事から分かるとおり、セロトニンの不足が、不眠症の原因になるといいます。
通常、人間の睡眠前にはメラトニンと言う睡眠ホルモンが体内に分泌されるようになります。
体内に睡眠ホルモンであるメラトニンが増える事で、だんだんと眠りにつきます。
しかし、実はメラトニンはセロトニンによって、分泌を促されるという特徴を持つホルモンなのです。
従って、セロトニンが不足している人には、睡眠ホルモンであるメラトニンを分泌する力が少なく、結果として不眠症に陥りやすいのです。
→セロトニンについて詳しくは『セロトニンとは』をご覧ください。