梅雨の時期になると、なんとなく気分が滅入って鬱っぽくなって来ることがあります。梅雨の時期の気分の落ち込みは『季節うつ』などと呼ばれており、季節性情動障害の一種だと考えられています。こうした情動障害が起こる背景には、季節特有の日照時間や気圧の変化などの影響があると考えられています。

梅雨時にうつっぽくなる理由

梅雨時になると鬱っぽい気分になるのは、いくつかの理由が挙げられます。

1.日照時間が減る―
梅雨の時期は雨が続き、晴れの日が少なくなるため、日光に当たれる時間が他の季節に比べて短くなります。太陽が沈むのが早い冬季に「冬季うつ」という季節性の気分障害があるように、うつ病などの疾患や、なんとなく気分が滅入るような気分障害は、太陽光に当たらないと、セロトニンが作られにくくなることで現れやすくなると考えられています。
2.湿度が高く、急激に不快指数が上がる―
五月晴れの気持ち良い季節から、ジメジメした梅雨の時期に入ると、湿度が高くなり、発汗による体温調節がしにくくなって、不快指数も上昇します。 不快指数の上昇はストレスの上昇を意味し、ストレスは体の免疫を下げるなど、体に悪い作用を及ぼします。
また、体温調節がしにくくなることで、自律神経系の働きが鈍り、頭痛や腹痛を起こしたり、集中力の低下などのほか、セロトニンやメラトニンの生成にも影響する可能性があります。
3.梅雨前線による、気圧の変化―
気圧の変化により、体調不良になる話は昔からよく言われています。
これも一説には自律神経の働きに関係があると考えられています。
4.ハウスダストが増える―
湿気が増えると、ダニやカビと言ったハウスダストの原因物質が増えやすくなります。

梅雨のうつ気分を解消するには

1.寝具を工夫する
湿気でジメジメする時期ですが、近年は便利な快眠グッズが色々販売されていますので、こうしたグッズをうまく使いましょう。我が家も先日、ベッドマットをクールタイプのものに変更してみたところ、思った以上に快適になった気がします。ベットマット以外にも、シーツ、掛け布団、枕など、梅雨の時期や、その後の暑い夏の時期を快適に乗り切るグッズを使い、寝苦しい夜を少しでも快適にすることができれば、気分も上向きになることでしょう。
2.こまめな掃除と除湿
ダニやカビを防ぐには、防カビ防ダニグッズを使用するとともに、こまめに掃除をするしかありません。特にこの時期のベッドはダニ・カビの格好の増殖場所になります。雨が多いと布団を中々干せないので、ふとん用の掃除機を使用するなどして、寝具も清潔に保ちましょう。最近人気のふとん用掃除機には、殺菌作用のある紫外線を搭載したものなどもあるようです。

梅雨の時期はクーラーなどを使いはじめる季節ですが、設定温度を下げすぎると体への負担が大きくなるため、除湿を中心にしたり、扇風機と併用するなど、温度の下げ過ぎには注意が必要です。

便利な家電や生活グッズなども利用し、梅雨に負けずに乗り切りましょう!

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